2005年11月06日(日) |
相模原麻溝公園競技場の不法投棄対応 |
従前にお伝えした標記についての続報等を記載します。だいぶ遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
市からは対応について、下記のとおり報告がされています。
〜以下、転載〜
相模原麻溝公園競技場トラック・フィールドの路盤の一部不等沈下の対応について(報告)
1.路盤の復旧工法につきましては、沈下のあった範囲及びその周辺の路盤を開削し、木くず等を撤去した後に、改良土で埋め戻しを行い、路盤復旧を行う方法により対応することといたしました。
2.木くず等の処理は、撤去した木くず等を競技場エリア内に一時補完し、分別した後、処理を行います。
3.復旧工事の範囲は、沈下のあった範囲約1,700平方メートル及びその周辺を含めた約3,600平方メートルとなります。
4.復旧関係経費は、この復旧工法に基づき精査し、12月補正予算及び18年度当初予算に計上させていただきたいと考えております。
5.現在発注しております契約議案のトラック表層工については、12月議会で繰越明許費の設定(補正予算)及び工事請負契約の変更(履行期限の延長)をご提案させていただきたいと考えておりますので、完成は、平成19年3月末となります。
〜以上、転載〜
そして、ここに至るまでの調査は、1)旧地権者の法的責任に係る検討、2)土壌部分の確認及び範囲の特定のためのボーリング調査、だとのこと。
1)について、市顧問弁護士とも協議・調査した結果は・・・「旧地権者の説明義務違反などの違法性の立証や、故意・過失の立証の面で、訴訟を提起しても維持できない状況であり、旧地権者に対する不法行為責任の追及については、困難である。」とあり、また「道義的責任については、旧地権者と話し合うしかないが、法的根拠に基づくわけではないので、旧地権者が応じるか疑問である。」とのこと。
そして、市長は最終的に「協議の結果、旧地権者への法的責任追及は困難と判断した。」「なお、このような事態を二度と起こさないよう事務処理の見直し等を検討するように指示を受け、現在再発防止策の策定を検討している。」となっています。
さて、この競技場は、土地総額が130億円・工事予定総額が62億円と多額の事業です。これに上記の撤去作業等で更に5億5千万円も投入することになります。しかも、責任の所在が明らかにならないままです。
購入当時に担当していた職員で在籍している人は、まだいます。トラックフィィールドの場所を変更した経過もあります。内部調査や検討では限界がありのかもしれません。
訴訟を起こしたとしても、勝つ見込みがないから行わない。誰も責任を取らない。そして、泣き寝入りをして新たに巨額な税金を使う・・・。本当にこれで良いのでしょうか・・・。
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