生きる。を消費する

2004年07月15日(木) 免許が欲しい

友達が「最近お前の元気が無いからどっか連れてってやる」と
バイクで迎えに来てくれた。
彼との付き合いはもう10年以上になると思うが、最初は嫌いな奴だった。
チャラチャラ、ヘラヘラして、いけ好かない奴だと思ってた。
でも、ある時偶然クラブで会ったときに彼は突然
「ちゃんと学校行けよ」と言い出したのだ。
どっからその情報を聞きつけたのか知らないが、
とにかく当時の私は全然学校に行っていなかった。
行っても校庭の片隅で昼寝して読書して。
そんな生活を送っていた。
好きでもない人間と仲良さそうにするのが苦痛で仕方なかった。
目立ちたくないのに目立ってしまう自分が凄く嫌いだった。
一人で居られない自分がイヤだった。
私だって好きでこんな事してる訳じゃないのに。

そんな私を彼はどうして気にかけたのかは解らないのだが。

で、その時クラブに居たにもかかわらず
途中で出て朝まで花園神社で話し込んだのだ。

それ以来、彼は数年おきに突然現れる。
そう、私が何か話したいと思うとふっと現れるのだ。

バイクの後ろに乗りながら、私は考える。
自分の事、これからの事。
そしてそれは少し湿った風と共にするすると自分から離れていく。
バイクに乗ってるから、彼と話は出来ない。
信号待ちしてる間に話そうと思えば話せるけど、
二人とも耳までヘルメットで隠れてるから話が聞こえない。
だから2人は黙々と、バイクに乗って海に行くのだ。
どこかに行っても、話はしない。
お互い必要最小限の事だけ話す。ただそれだけ。

彼も私ももうすぐ30才になる。
海を見ながら「お互い大人になったよね」と
そっと笑いながらこちらを見る。
「思ったより、幸せになれたかもしれない」
そっと私はつぶやいた。
波の音にかき消される事を祈りながら。


korekara doushiyo
DIARY INDEX過去未来