生きる。を消費する

2003年02月27日(木) 勉強したら何でも出来ると思わせる教育

子供を連れたお母さんが道を歩いていたとする。
そこに現れた年季の入ったホームレス。
母親は子供に言う。
「○○ちゃん、一生懸命勉強しないとああなるわよ」
まぁ、とかく主婦というのは無神経な人間が多いのだが、ウチの母を含めこういう事を言う人って結構居ると思う。

ホームレスを車で轢き殺したという事件があったが、轢き殺された人物は何者にもとらわれない生活を希望してそうしていたそうだ。兄弟などが家を手配してそこに住みなさい、とまでしているのに。
上記の親子にその考えは通用するのか。
多分「そんなの言い訳でしょ」と言うであろうか。
加害者の親もそうやって育てて来たような気もするし。
ちなみに被害者の家族が一番腹が立ったのはそれが「きまぐれ」で殺したことだったそうだ。そりゃそうだよな・・・

生きるということにおいて勝者と敗者に分ける考えというのはいかがなものか。よくビジネス書で勝者になる秘訣なんて書いてある本を見かけるが、そんなの誰が勝者とみなすのか。一つの基準を決めた時点でつまらない人間になると思わないのか・・・

小学生の時、学校の近くの歩道橋に住んでいた人と話したことがある。当時一週間のうち6日くらい歌、ピアノ、学習塾に通っていた私はあの「自由」が堪らなく羨ましかった。だから一杯話した。毎日何をしているのか、など本当に色々なことを話した。当時の私は競争に勝つことばかり考えていた。自分に自信がなかったのだ。そしてとにかく頑張ればどうにかなると思ってた。

そんなことないのにね。
ちなみに今の私は当時考えていた「敗北者」で〜〜〜す!
ざまぁみろ!!


korekara doushiyo
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