セピア色の思ひ出

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2003年08月13日(水) ** 人情ってものは通用しない世界です **

本日は 通院日。

大学病院の 血液内科へと、足を運ぶ。



待合室で診察を待っていると、

診察室から 診察医の補助の女医が出てきて、

私の隣に座っている男性患者のもとへやって来た。

そして

「先日、骨髄の検査をされたときにですね、

こちらの手違いで お代を余計にいただいてしまったようです。

後ほど お返しいたしますので。」


と、全く感情のこもっていない口調。

しかも周囲に聞こえるほどのやや大きめの声で。

そして謝罪など 一言もなく。

そのまま 彼女は再び診察室へと戻っていった。



いくら病院とはいえ、

周りに同じ血液関係の病気の患者しかいないとはいえ、

そんな プライベートなことを

大声で、無感情で言われて、

隣にいた私が 頭に血が上った!!



でも、そんなことは この病院では ごくあたりまえのこと。

そもそも、診察室での医師と患者との会話が

外に漏れてくる作りになっているのがおかしい。



まず広い待合室があり、そこで患者達は診察を待つ。

そして診察の順番が迫った五人くらいが名前を呼ばれ、

第二の待合室で待つのだ。

その第二の待合室では、

診察室の音がマルぎこえ、というわけだ。



一年ほど前の話。

自分の前に診察している男性に、

医師は 無感情に 早口に、

「骨髄移植をしましょう」
 
とだけ告げ、

不安がり、詳しい話を聞こうとする男性を 煙たがるように

男性の質問を 遮り、

「詳しい話は後ほど担当の者がいたしますので。お大事に。」

自分の心の中は嵐、嵐、嵐!!!

なんだぃ、その対応はぁ〜!

移植ですよ?移植!!

いくらあとに診るべき患者がつまっているとはいえ、

そんなのってない。

その男性にとっては 一世一代の重大な出来事なのに…。



いままでそんなことをこの病院では何度も耳にしてきた。



自分が発病したのは地元だったので、

最初は地元の大学病院に入院し、退院後は通院していたが

東京に暮らすことがきっかけで 今の病院へ通うようになった。

「大学病院はよくない」ということは よく耳にするが、

正直、今の病院には何の期待もしていない。

まだ地元の病院の方が温かみが感じられた。



今まで病院を変えようと何回も考えた。

でも「通い慣れた」という理由で腰が重いのもある。

もっとよく考えよう…。




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