どうしてこんなにも。あんたのことしか考えられない？
どうしてこんなにも。あんたのことしか浮かんでこない？

離れて過ごす日々は。忙しすぎて。目まぐるしくて。余裕なんて全然ないのに。
ねぇそうる。ふとした隙間に溢れ出すのは。いつだってあんたのことばっかり。

むかつく笑顔とか。えらそうな声とか。
頭をペチッと叩く手とか。ほっぺたをプニッと摘む指とか。
あたしが感じてきた。憎たらしいあんたの存在ばっかり。

でもそんな合間に。痺れるようなぬくもりも思い出す。

髪を撫でる優しい指。抱き締めてくれる強い腕。
さりげない励ましの言葉。なにげない愛情表現。

カタチに残らないものばかりが。あたしの中でカタチになる。
そうるから生み出されたものすべてが。あたしの中に残っていく。

消せなくて。忘れられなくて。そしてまたこんなにも欲しがる。


ねぇそうる。ねぇそうる。ねぇそうる。
あたしはいつだって。祈るように呼びかけてる。
日々のこと。感じたこと。あんたに全部伝えたい。
胸の中で溢れ返っていく気持ちを。あんたに分かってほしい。

ねぇそうる。会いたいよ。
何もいらないから。ただあんたに会いたい。
あんなにそばにいたのに。届かない距離がもどかしい。
電話やメールじゃ埋まらない。触れられないから満たされない。

ねぇそうる。ごめんね。
こんなにもあんたを欲しがってごめんね。
それでも。今のあたしにはあんたしかいらない。
あんたじゃなきゃ意味がない。

ねぇそうる。こんな痛いほどの思いを。あんたに全部ぶつけてもいい？