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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2004年02月25日(水)君はやっぱりずるい。

はぁ。ようやく日記が書ける・・・。


とりあえず。国家試験が終わった。
そんな大きな試験は。大学入試以来で。
ちょっと神経もとがらせて。疲れたりした。

あたしはけっこう緊張するタイプで。
大丈夫やとか思ってみても。前日とか全然寝れんくなって。
うまくいかんかった場合のこととか。最悪パターンばっかり考えて。
どんどん自分で怖くなってまうとこがあるんやけど。

今回は。あんまりそうならんですんだ。
これは確実に。そうるのおかげやと思う。


そうるは。相変わらず卒論に追われてて。
その提出日が。あたしの国試が終わる日と一緒やった。
提出日が近づくと。そうるは徹夜続きの生活になってた。
家にもほとんど帰ってこんくて。滞在時間もほんま短くて。
研究室の方が家ちゃうかって感じで。あたしは寂しかった。

帰ってくるって分かってても。帰りが遅いと寂しかった。
あー今日はまた泊まりこみかなぁとか思ったら。
今日はくっついて寝られへんのやなぁとか思ったら。
もうそれだけで。心の奥がチクチクしてた。

今日がダメでも。明日があるのに。
あたしは。「今」じゃないと不満やった。
明日まで待てんくて。どうしても今すぐがよくて。
そんなふうに収集つかんくなってる自分が怖くて。
情緒不安定で。実はこっそり泣いたりしてた。

そんなあたしを。そうるは知らんかったはずやのに。


国試の前日。そうるはやっぱり帰ってこんくて。
次の日の朝が早いあたしは。さすがに諦めて寝ようと思ってた。
そしたら夜11時ぐらいに。そうるから電話がかかってきた。

「ごめん、起こした?」
「いや、まだ起きてたで。もう寝るけど。」
「そっか。今日また帰れそうにないねん。」
「うん、そうなんちゃうかなーと思ってた。」

「明日の朝何時に出るん?」
「えっとね、6時半とかかな。」
「ほんじゃそれぐらいに1回帰るわ。」
「あ、そうなん。ほな朝ごはん早いけど食べる?」
「うん、食べる。よろしく。」
「あい、わかった。」


次の朝。そうるはほんまに6時過ぎに帰ってきて。
あたしと一緒に。ごはんを食べてくれた。
いつもは徹夜明けやと。コンビニとかで適当に買って食べて。
そのまま大学に残ることが多いそうるやのに。
朝の6時とか。えらい中途半端な時間に帰ってきた。

あたしの欲目かもしれん。
かなり買いかぶってるかもしれん。
でも。それはあたしのためな気がした。
あがり症なあたしを落ち着かせるために。
わざわざ帰ってきてくれたような気がした。

目の前で。でっかいあくびをしながら。
味噌汁と納豆を食べるそうるが。愛しくてたまらんかった。
微妙に涙目(あくびのせい)やし。ちょっとクマとかできてたけど。
あたしには。やばいくらいかっちょよく見えた。


「だー!きんちょーすんねんけど!」
「そらそーや。きんちょーはして当たり前。」
「だって・・・ミスったこととか考えてまうんやもん。」
「それは考えんでよし。ミスったときに考えればよし。」
「そうやけど・・・あーなんか・・・なんか変な感じ!」
「大丈夫や。あんま考えんと気楽に受けておいで。」

玄関で。そうるが見送ってくれた。
ひらひらっと手を振る姿に。元気をもらった。

そうるが大丈夫って言ったら。どんなことでも大丈夫な気がした。
あほかもしれんけど。ほんまにそう思うんやからしょーがない。


ねぇそうる。あんたはどれぐらい気づいてるんやろう。
自分の行動ひとつが。言葉ひとつが。あたしを支えまくってることに。
徹夜明けに帰ってきて。一緒にごはんを食べたこと。
「大丈夫や。」って言ってくれたこと。
ほんまそれだけのことやのに。あたしは元気をもらった。
前向きな気持ちをもらった。がんばろうと思えた。

あーもう。あんたはほんまに。ほんまにずるい。
そーゆうことを無意識にやってるとこがずるい。
あたしをこんなにも揺すりまくってるくせに。
それにちっとも気づいてへんっぽいところがずるい。

ちくしょう。どこまでかっちょいいことやれば気がすむねん。
かっちょいいことやってる意識なんてないんやろうけど。
試験当日に。きんちょーしまくりの朝に。
わざわざ帰ってきてくれたり。めったにせーへん励まし言葉をくれたり。
そーゆうことがかっちょよくなくて。何がかっちょええんやっていう話やのに。

そうる。あんたはたぶん気づいてへん。自分のかっちょよさに気づいてへん。
そしてたぶん。気づいてへんからこそいっそうかっちょいいんやと思う。
さりげなくそーゆう優しさを見せられるあんたやから。あたしは好きなんやと思う。

あぁそうる。もうお手上げや。あんたにはほんまにかなわへん。





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↑そうるもあたしも。ありえんくらいフラフラになってもた(苦笑)。





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