はぁ。ようやく日記が書ける・・・。
とりあえず。国家試験が終わった。 そんな大きな試験は。大学入試以来で。 ちょっと神経もとがらせて。疲れたりした。
あたしはけっこう緊張するタイプで。 大丈夫やとか思ってみても。前日とか全然寝れんくなって。 うまくいかんかった場合のこととか。最悪パターンばっかり考えて。 どんどん自分で怖くなってまうとこがあるんやけど。
今回は。あんまりそうならんですんだ。 これは確実に。そうるのおかげやと思う。
そうるは。相変わらず卒論に追われてて。 その提出日が。あたしの国試が終わる日と一緒やった。 提出日が近づくと。そうるは徹夜続きの生活になってた。 家にもほとんど帰ってこんくて。滞在時間もほんま短くて。 研究室の方が家ちゃうかって感じで。あたしは寂しかった。
帰ってくるって分かってても。帰りが遅いと寂しかった。 あー今日はまた泊まりこみかなぁとか思ったら。 今日はくっついて寝られへんのやなぁとか思ったら。 もうそれだけで。心の奥がチクチクしてた。
今日がダメでも。明日があるのに。 あたしは。「今」じゃないと不満やった。 明日まで待てんくて。どうしても今すぐがよくて。 そんなふうに収集つかんくなってる自分が怖くて。 情緒不安定で。実はこっそり泣いたりしてた。
そんなあたしを。そうるは知らんかったはずやのに。
国試の前日。そうるはやっぱり帰ってこんくて。 次の日の朝が早いあたしは。さすがに諦めて寝ようと思ってた。 そしたら夜11時ぐらいに。そうるから電話がかかってきた。
「ごめん、起こした?」 「いや、まだ起きてたで。もう寝るけど。」 「そっか。今日また帰れそうにないねん。」 「うん、そうなんちゃうかなーと思ってた。」
「明日の朝何時に出るん?」 「えっとね、6時半とかかな。」 「ほんじゃそれぐらいに1回帰るわ。」 「あ、そうなん。ほな朝ごはん早いけど食べる?」 「うん、食べる。よろしく。」 「あい、わかった。」
次の朝。そうるはほんまに6時過ぎに帰ってきて。 あたしと一緒に。ごはんを食べてくれた。 いつもは徹夜明けやと。コンビニとかで適当に買って食べて。 そのまま大学に残ることが多いそうるやのに。 朝の6時とか。えらい中途半端な時間に帰ってきた。
あたしの欲目かもしれん。 かなり買いかぶってるかもしれん。 でも。それはあたしのためな気がした。 あがり症なあたしを落ち着かせるために。 わざわざ帰ってきてくれたような気がした。
目の前で。でっかいあくびをしながら。 味噌汁と納豆を食べるそうるが。愛しくてたまらんかった。 微妙に涙目(あくびのせい)やし。ちょっとクマとかできてたけど。 あたしには。やばいくらいかっちょよく見えた。
「だー!きんちょーすんねんけど!」 「そらそーや。きんちょーはして当たり前。」 「だって・・・ミスったこととか考えてまうんやもん。」 「それは考えんでよし。ミスったときに考えればよし。」 「そうやけど・・・あーなんか・・・なんか変な感じ!」 「大丈夫や。あんま考えんと気楽に受けておいで。」
玄関で。そうるが見送ってくれた。 ひらひらっと手を振る姿に。元気をもらった。
そうるが大丈夫って言ったら。どんなことでも大丈夫な気がした。 あほかもしれんけど。ほんまにそう思うんやからしょーがない。
ねぇそうる。あんたはどれぐらい気づいてるんやろう。 自分の行動ひとつが。言葉ひとつが。あたしを支えまくってることに。 徹夜明けに帰ってきて。一緒にごはんを食べたこと。 「大丈夫や。」って言ってくれたこと。 ほんまそれだけのことやのに。あたしは元気をもらった。 前向きな気持ちをもらった。がんばろうと思えた。
あーもう。あんたはほんまに。ほんまにずるい。 そーゆうことを無意識にやってるとこがずるい。 あたしをこんなにも揺すりまくってるくせに。 それにちっとも気づいてへんっぽいところがずるい。
ちくしょう。どこまでかっちょいいことやれば気がすむねん。 かっちょいいことやってる意識なんてないんやろうけど。 試験当日に。きんちょーしまくりの朝に。 わざわざ帰ってきてくれたり。めったにせーへん励まし言葉をくれたり。 そーゆうことがかっちょよくなくて。何がかっちょええんやっていう話やのに。
そうる。あんたはたぶん気づいてへん。自分のかっちょよさに気づいてへん。 そしてたぶん。気づいてへんからこそいっそうかっちょいいんやと思う。 さりげなくそーゆう優しさを見せられるあんたやから。あたしは好きなんやと思う。
あぁそうる。もうお手上げや。あんたにはほんまにかなわへん。
↑そうるもあたしも。ありえんくらいフラフラになってもた(苦笑)。 |