***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2004年02月10日(火)嬉しかったから。

毎日遅くまで研究室にこもって。朝も夜もない生活をしてるそうる。
そんなそうるに合わせて。やや無意味に不規則な生活をしてるあたし。

2人まとめて。しっかり風邪をひいた(苦笑)。

まぁ正確に言うなら。最初にそうるがひいた風邪を。
後からあたしがもらったってことなんやけど。
なんかそーゆうのも。一緒に住んでるせいって感じで。
あたしにはちょっと嬉しい事件やったりした。

とりあえず今日は。そうるの風邪について(苦笑)。


いつもと同じように。夜中2時ぐらいに帰ってきたそうるが。
「あーやばいなー。喉がイガイガする。」って言ってた。
男だらけのそうるの研究室。休憩所は常にタバコの煙があるらしく。
普段からわりと頻繁に。喉が気持ち悪いーって言うそうるやけど。
そーゆう気持ち悪さと。風邪の予感はやっぱり違うもんみたい。

次の日起きたそうるは。けっこうしんどそうやった。
ゴホゴホ咳とかしまくりで。熱を測ったら微熱で。
どっからどう見ても風邪の初期症状やった。

「今日は休みーや。今無理したら絶対しんどくなるって。」
「でも明日教授休みやし。今日行って聞くとこ聞いとかなあかんねん。」
「うーん。ほんならとにかく早く帰っておいでや。」
「・・・まぁ分からんけど。なるべくそうする。」

そう言って。風邪薬を飲んで出かけたそうるは。
予想はしてたけど。夜中0時を回っても帰ってこんかった。
やばいなぁ。大丈夫かなぁ。今は絶対休んだ方がええのに。
そんなことを思って待ってたら。なんと明け方に帰ってきた。
朝よりひどい咳で。声までおかしくなってた。

「大丈夫かいな。しんどい?」
「・・・しんどい。もー無理。明日は休む。」
「そうしー。その方がええって。長引いたらツライやろ。」
「まぁな。がんばって1日で治さな・・・。」

そう言ってそうるは。なんかゴソゴソし始めた。
よく見てたら。ベッドから毛布を1枚取って床で寝ようとしてた。

「ちょっと。なにしてんねん。」
「え。だってうちと一緒に寝たらうつしてまいそうやん。」
「あほか。病人を床で寝させられるわけないやろ。」
「え。じゃああんた床で寝る?そしたらあんたまで風邪ひくで。」

そうるの頭の中には。あたしと一緒に寝るって発想はないみたいやった。
あたしは。そんなこと何も考えてなかったし。
普通にいつも通り。同じ布団で寝るつもりやったのに。

ええやん。一緒に寝れんとか寂しいこと言うなよ。
そう思ったけど。ちょっと冷静になってみたら。
風邪をうつすってことまで考えてくれてるそうるに。胸がじーんとした。

そっか。あたしの心配をしてくれてるんやな。
あたしが逆の立場なら。たぶん何も考えずに一緒に寝るやろう。
それは単純に。あたしがそうしたいからってだけの理由。
でもそうるは違う。ちゃんと周りのことを考えられる。
あたしには出来んやろうことが。そうるには出来る。

もーまたかよ。またあたしを痺れさせる気やな。
まったく。ほんましょーがないヤツ(苦笑)。

ため息ひとつついて。あたしはそうるから毛布を奪った。

「ええよ。あんたベッド独占してくれて。」
「・・・まじで。ごめんや。今日だけにするから。」
「ほんまや。早く治してや。」
「うん。ありがとさん。」

その夜あたしは。毛布にくるまって。猫みたいに丸くなって寝た。
そうるの体温がなくて寒かったけど。心はなんかあったかかった。


ねぇそうる。あたしは別によかってんよ。
一緒に寝て。あんたに風邪をうつされたとしても。
てゆーか。もともと同じ空間で生活してるんやもん。
同じ布団で寝るか寝んかなんかで。風邪のうつり具合は決まらんよ。
ほんまはあんたに。そう指摘してあげてもよかってんけどね(苦笑)。

それでも。あたしが毛布1枚で床で寝たのは。
そうる。あんたのその気持ちが嬉しかったから。
自分がしんどいときでも。あたしを思ってくれたのが嬉しかったから。

ちょっとしたことやけどね。なんでもないことやけどね。
そんなふうにちゃんと相手を思いやれるあんたでよかったなって思った。
そんなあんたやから。あたしは好きなんやとも思うし。
なんかうまく言えんけど。あったかい気持ちになったんよ。

しかし。これしきのことで言うのは変なんかな。
でも思ったから言ってみる。ええよね。

ありがとね。そうる。あんたの気持ちが嬉しかったよ。





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