かっしーのつぶやき
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2006年08月10日(木) 君の描く放物線

神宮球場で宮出隆自選手の2ランホームランの瞬間を見ました。

スレンダーな長身のその美しいフォームから、乾いた快音の響きとともに外野スタンドへ向けて伸びていく美しい放物線。

その放物線が胸が痛むほど美しく見えたのは、
それはたぶん私の心の中にある、あの池山隆寛のホームランの記憶に
オーバーラップしてしまったからだと思います。
そう、あのころ、この神宮球場で私は、
来る日も来る日も彼のホームランの美しい放物線に見惚れつづけていたのでした。

何故いま突然宮出選手のホームランにその記憶が重なったのか、その理由はわかりません。
ホームランバッターなんて他にも沢山いるのに。
今季、ヤクルトの選手のホームランなんて他にもたくさん見ているはずなのに。
理屈では説明できません。ただ、私の心の中には、
神宮球場の夜空に伸びていくある放物線の軌跡こそが鍵になって開く引出しがあったのだとしか、言いようがないのです。


試合に勝ったことはもちろん嬉しかったけれど、そのたった1本の放物線の軌跡の記憶のためにこそこんなにも満ち足りた気持ちになってしまう精神性とは一体どういうものなのだろう、と自分で自分をかなり訝しく思いながら、それでもやっぱり気分がよくて、いいものを見せてくれてありがとう宮出選手、と思いながら神宮球場を後にしました。


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