かっしーのつぶやき
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2006年04月30日(日) 兄弟仁義

朝イチで実家に電話連絡が入り、なんでも甥っ子様…改め甥っ子1号(次男が生まれたので長男は1号とナンバリング)が突然発熱してしまったので、今日のサッカー少年団の試合には出場できないとの知らせ。彼はいわゆる典型的な「遠足とか運動会とかの前にテンパり過ぎて、勢い余って当日熱を出す」というタイプの子供らしいのですね。昨日はあんなに楽しそうにサッカーの話をしていたし、どうやらスタメンの予定だったらしいのに、不憫なヤツよ。とはいえ、不憫とは思うし本人にとっては至極残念なことだろうけど、本人の身体のことばかりは私にもどうしてやることもできない。

私が彼に言ってあげられるのは、心の高ぶりに身体も付いていけるように沢山食べて沢山眠ってもっと身体を鍛えなさい、そしてどんな残念な経過や結果が待ち受けていたとしてもしっかり心で受け止められるように沢山の本を読みなさい、ということだけです。
というわけで私から甥っ子1号にあげるプレゼントは、今までもこれからも、誕生日にもクリスマスにも、いつでも「本」なのでした。


さて、本日は先ごろ生まれた甥っ子2号への、初節句のお祝いを届けに兄宅へ行きました。
相変らず楽しい一家でありましたが、私と兄夫婦が茶のみ話をしている時に、脇においてあった甥っ子2号(次男)への初節句プレゼントの包みを見つけた甥っ子1号(長男)が
「あれー、これ何?何?なーにかなぁ?」
と期待に溢れたワクワクな様子で聞いてきたのはちょっと胸が痛みました。すまん、これは君のじゃないんだ、2号用アイテムなのだ、と告げると、「あ、そう…」と明らかに落胆オーラを発してしらじらと手をひっこめました。
…こらー!ていうか、君には昨日のうちに「ケロロ軍曹」の英語版ペーパーバックとケストナーの『点子ちゃんとアントン』の2冊をちゃんとあげたじゃないか!しかも君はケロロだけ持って帰って点子ちゃんはほったらかして置いてっちゃったじゃないか!なのになんで私が良心の呵責を感じなければならんのだ!

まあ甥っ子1号の立場になってみれば、今まで両親と親戚縁者の愛を文字通り一身に浴びて育ってきたのに、下の子が生まれたとたんに家族の話題の中心はほとんどそっちに移っちゃったわけですから、まさに世界の様子がガラっと変わってしまったような感覚に陥ってしまうのも無理からぬこととは思います。そしてきっとこれからも、彼は何かにつけて「お兄ちゃんなんだから××しなさい」というロジックのもとに進行するさまざまな理不尽さに、ひとり耐えていかなければならないのでしょうから。

気持ちはわかるけど、でも同情はしない。だって誰だってみんなそれぞれ誰かの子供で、家族というすげ替え不可能な乗員どうし同じ船に乗り合わせて、日々押し寄せる世間の荒波の中を運航しているわけだから。言うも言わぬも、家族の中のそれぞれの仁義みたいなものだと思うから。

そう、これから甥っ子1号と2号は、彼らにしかわからない葛藤の中で、彼らだけの兄弟仁義を作っていくんだと思います。


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