かっしーのつぶやき
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本日は人様のご縁に連なりまして、勿体無くも最前列でバッちゃん@藤本隆宏さんのチョンマゲ&着流し姿を拝んで参りましたの巻。 いやーもう、堪能々々。眼福々々。
いわゆるコテコテの時代劇って感じの演劇でして、わたくし的にはとってもストライクゾーン。 特に西岡徳馬さんの親分にはシビれましたな。あのくちなし色の地にべんがら色の綱と大碇が踊るものすごい柄の着物がグーでした。 そして藤本さんはその親分のお側付き子分といった役どころ。ガタイはでかくてこわもてだけど心根は曲がってなくてちょっと人情家、みたいなおいしい脇役で、主役とのからみもなにげに多かったような気が。彼のあの見た目…というか姿形、がとてもうまく生かされた配役で、見てて気持ちがよかったです。
My白眉は、中盤、悪役の謀が親分に知れるシーン。 親分が、悪役一味の下っ端を舟の上で締め上げて吐かせるってところなんですが、その舟の漕ぎ手が藤本さんなんですな。 着ている着流しを、袖は肩口までまくり上げ裾はからげて帯に止め、というわけで当然ナマ腕・ナマ脚。特にセリフはなくて、親分がその下っ端を締め上げてる脇に控えているだけなんですが、そのシーンの最後で、親分が決めセリフを言うわけですね、 「この謀をあの銀次がどう始末するのか…こいつは見ものだぜ」 と。 その時のですね、藤本さんの姿が!姿が素晴らしかった! セリフが無いどころか、その瞬間の彼はといえば舟の端に後ろ向きに立って舟棹を握っているだけなんですが。でも、袖をまくり上げて裾からげして、ぐっと立ってるその後ろ姿の、その着流しの肩のラインが!ラインが絶妙〜! その時の親分のセリフ回しといえば、歌舞伎ならさしずめ「どう始末するのか…」で区切ってそこでチョーン!と拍子木が入ったり大向こうから××屋!と声がかかったりするようなそんなタイミングだったわけですが、あの時藤本さんは、なんというかその効果音とか大向こうの声とかを、全部まとめて彼の後ろ姿だけで、表現しちゃってたような気がしたですよ。
私はどうも口説で聴かす人よりも、ああいう「姿で物言う」舞台人が好きなので、かなりズギュンと来ましたです。
…そしてそういう私がいつも思っているようなうなやれ骨格がやれ筋肉がやれ腰の肩のラインがどうのという感想はとてもじゃないが本人に面と向かっては言えたもんじゃねえよなあ、と藤本さんのナマ半股下を間近に見ながらかなしく思ったりもしたのでした。ははは。
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