佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2007年04月14日(土) Plastic Tree“time capsule under the tree [on the hill]”@チッタ川崎

うららかなあったかい日、なんとなく張り切って開場1時間前に川崎に行きました。15時前に家を出たため猫に早めにご飯を出しておいたら、すぐさま食らいついたので若干不安になりながら。友達Yさんと会場前で落ち合い、先にグッズを購入しました。二人ともパンフと、私は猫印懐中電灯も。ラーメンセットだろう出前四丁もかなり惹かれましたが見送りました。多分もったいなくて食えないじゃん。しかし私たちが購入して出たら扉が閉められまして、やばかったね〜と焦りました。
その後もうひとりの同行者Kちゃんと道で出会い、シネチッタのカフェに入ってお茶しながらグッズを見たのですが、まず懐中電灯の注意書きにいつもながら爆笑。「本品を瞳孔に照射しないでください。嫌な思い出(忘れたい過去)がフラッシュバックする可能性があります」「深夜、都会の孤独を感じてしまったとき等に、ベランダに出て本品を夜空に向け点灯し「ボクはここだよ」と呟いて、あてのない救いを求めるのはやめて下さい」ですよ。いつも通り「黒魔術に使わないで下さい」というのもありました。点灯してみたらちゃんと猫印の形に映されて、おおおと皆で感心しました。そしてパンフも見ましたが、A3(かな)のでっかいサイズでして、全編モノクロで表紙から「うわ原点回帰」と言ってしまったクモの巣にまみれたシルクハットにゴシック衣装の竜太朗くんで、全員ものすごいゴス。いやはや、かなり素敵で「今回は買いだね」と言ってました。だって竜太朗くんアコーディオン持ってんだもーーーん! しかしリーダーがメイクといい雰囲気といいまるきり青さんだったのですが、皆で青さんだー青さんだーと言いながら最後のインデックスを見たらアートディレクションが青さん、スタイリングが桜井青&有村竜太朗でして「青さんじゃん!」となりました。あーそれでこんな直球なデザインなのね、と。いや、素敵でしたよ。
整理番号は1000番代だったので、開演15分前くらいに入りました。しかしロッカーに荷物を入れたりトイレに行ったりしてる間にKちゃんとはぐれてしまい、会場内はけっこう満員だし探すのは無理かあ、と諦めてYさんと二人で下手で落ち着きました。いやKちゃんは明ファンなので上手だろうとは思ったのですが、動くのも面倒だったので(笑)

以下、思いっきりネタバレしますので、嫌な人は避けてくださいまし。


赤い緞帳がバックに下がり、上に鳥籠とカラスが吊るされ、ステージ上に籠カバー(でいいのか)付きの裸電球がいくつか設置され、というこれまた原点回帰なステージセット。客電が落ちると逆回転ぽいSE音に過去の様々な曲がミックスされたものが流れ、スクリーンには時計が逆回しにされながらアルバムジャケットやシングルタイトルがぐるぐると表示されました。うわ本当に遡るんだ、となんとなくどきどき。遡ってまた今に戻る、て感じの良い映像でした。その頃にはうわーっと人が前に押し寄せたので乗ってけっこう前に行き、最終的には真ん中の柵の5列目くらいにいましたね。
そうしたら今度はパンフの写真がどーんと映されまして、竜太朗くんではきゃーという声がおきてたのですが、明くんが映された瞬間に何故か場内爆笑(笑)。私も普通に爆笑。Yさんも爆笑しながら「明くんって、どうしてこう…!」と呟いていました。なんだろうなあ、彼、キメればキメるほど笑いを誘うんですよ。後でKちゃんは「何で!?明かっこいいじゃん!あたしは竜太朗できゃーっていう方が分からない!」と吠えておりましたが(笑)
そのあたりでメンバー登場。全員はちゃんと見えなかったのですが、基本的にモノクロなのはいつも通りでして。私は太朗を求めて右往左往しておりましたので彼だけはきっちり見ましたが、ゴシックスーツでメイクも濃くてホワホワ黒髪でそりゃー素敵でした。左手にのみ黒手袋を着用。リーダーは白いロングシャツで、けっこう長さがありまして、Yさんは「医者みたい」私は「サナトリウムの患者みたい」と言いました(観点の差が出た)。最初の方は眼鏡でしたしね。多分2曲目あたりでぶっ飛んでましたが。明くんは、Kちゃんに言わせると「微妙な柄の黒シャツ」でした(ほんとーに明くんてどうしてこう…)。ぶちおはあまり見えませんでしたが、黒Tシャツみたいな感じ。髪はぺったりしてました。



思い出せるだけのセットリスト。順番はきっと間違ってます。

水葬、May Day、クローゼットチャイルド、トランスオレンジ、スノーフラワー、まひるの月、「月世界」、絶望の丘、sink、空白の日、少女狂想、リセット、ブランコから、3月5日。
アンコール1 スピカ
アンコール2 Ghost、エンジェルダスト、サイコガーデン

抜けはあるかもしれませんが、やってない曲は書いてないかな、という感じで。

ご覧になったら分かる通り、アンコールの2曲以外本当に初期の曲のみ、というものすごい内容でした。もーちょっと混ぜるかと思っていたので、Hide and Seekからが5曲になった時は「本当に初期だけ!?」とびっくりしましたとも。ある程度以上古いファンにとってはもう、思い出とか気持ちとか色んなことを刺激されまくるわけでして、しかもその辺りまでというのはメンバーチェンジ後に比べて格段に陰鬱で内向的な曲ばかりでして、雰囲気とかいろいろやばかったです。泣くしかない?て思わされた。実際、かなり泣いてる人がいました。
本編が終わって、しかもラストがまた3月5日。という「やられた」て締め方で、しかもあのきっつい歌詞が映し出されまして、どーーーんというまさにお腹いっぱいな気分でした。

しかし当然全部前のドラムの隆くん時代の曲だったわけなので、本当、ぶっちくんは頑張ったよ、とYさんとしみじみしてました。その後アンコールでも本人「ぶっちゃけ曲知らないから今日まで覚えられてない!」て言ってたけど、そりゃ大変だったでしょうよ。まあこのことについての感想は人により、ファン歴により様々でしょうけれど、プロなんだからお金払ってるんだからちゃんとやれよー的な意見もあるでしょうが、私は素直に頑張ってくれてありがとうと思います。
実際、演奏はかなり硬くところどころあやしく、やっぱりドラムが、まだ最近でも少しやってたまひるの月やクローゼットチャイルドと他の曲との差が顕著で、やり慣れてない感がものすごい出てました。竜太朗くんの声も本調子ではなく、明くんも“こなせてない”ソロとかいっぱいあった。リーダーは落ち着いてたと思うけどベースに関してはよく分からないのでうまく言えません。が、それでもねえ、ハートというか、すごく届いてくる良いライブでしたよ。初日ということを差し引いても。

こんなセットリストですので、たかちゃん時代で終わってる方も来られてみてはいかがでしょうか、と言ってみたり。そして、今のプラも好きになってくれたらいいなあ。
ただ、初めての人やシャンデリアから、とかの人にとってはあまり楽しめないライブかも、しれないです。古いファンは感涙、ここ数年のファンは初めて聴けた曲ばっかり!みたいな良いライブですけれど。

以下覚え書き
・SEから水葬のイントロに流れ込み、会場どよめき。まさかの水葬はじまりでした。
・スクリーンにHide and Seekのジャケットが映され、申し訳ないけど笑った。
・確か2曲目がMayDay。またパペットショウのジャケットが映された。
・竜太朗くんがずっと黒手袋でハンドマイクで歌っていて、初期の曲はギター一本なんだよなあ、と改めて思いました。
・昔の曲ばかりで、マジでイントロクイズなライブでした。
・クローゼットチャイルドがかっこいいのなんの。
・トランスオレンジでYさんが感涙。私もちょっとうるうるした。
・しかし初期の曲は暗くてまったりしてます。
・まひるの月の最初、歌詞が飛んだのかもにょもにょ歌ってた(笑)
・まひるの月の後、竜太朗くんがギターを持ったので「時代が進んだ」と言い合い、個人的にトレモロを期待した。
・が、始まったのは「月世界」。いや大好きだしイントロ一瞬で「きゃああ!」となったけど、てことはこのタイミングでやんないならトレモロはないなーと思った。実際なかった。
・そうか、まひるの月で月世界か、と途中で気付きました。
・でも月世界のギターはけっこうあやしかったなあ(笑)
・空白の日と3月5日をセットで聴ける日がくるとは思わなかった。一曲だけで重すぎるから。
・少女狂想がものすごーーーいかっこ良かったのですわ。
・リセットで終わるかと思ったらまだ数曲あった(笑)
・ブランコから、も久々だった。嬉しかった。「黒い天使」で上のカラスを指してました。
・絶望の丘のブレイクとか、ぶっち&正がにこにこしながらアイコンタクト。微笑ましい。
・なんかの曲でも竜太朗くんがドラムの前でびょんびょん跳ねながらアイコンタクト。微笑ましい。
・Kちゃんが「竜太朗、すっごいジャンプしてましたね。天井に届くかと思った」いやチッタでそれは有り得ないだろう。
・3月5日で歌詞を全部映し出されましたが、あれ文字にされると重すぎます…
・スピカの時、ボーカルマイクがなんかこもってた。残念。
・アンコール時、いつも襟首をだらーんと裂いてる竜太朗くんが普通に着てる!と思ったら背中に切れ込みは入れてました。
・サイコガーデンの最後、ドラムがガーッてなる部分で明くんがぶちおに「がんばれーがんばれー」て言ってたよ(笑)
・けっこう男の子が来てましたが、最初まったりでも最後はノリノリになっててよろしかったです。
・最後に近くのでかいバンドマンぽい男子が「竜太朗!抱いてくれ!」て叫んでびびった。
・いつも通り、最後は竜太朗くんが一人で「ありがとう」
・そういえば新曲はやりませんでしたが、終了後スクリーンに告知とともに1番のみかかりました。フェイドアウト後、拍手。

そしてMC覚え書き
・竜「こんなに昔の曲ばっかりやるライブは初めてで、楽しみにしてた」
・竜「懐かしすぎて感涙ですよ」いやマジでこの時点で感涙してた人多かったですよ。
・竜「レコーディングもしてるので、昔の曲と新しい曲を行ったり来たりで時間軸がおかしくなります」
・正「ツアー、time capsule うにゃうにゃうにゃうにゃ…(笑)いや、ちゃんと言えるよ」
・竜「ずっと立ち尽くしています。絶望の丘」感動的でしたが、「まだ立ってるのか…」とも思っちった。
・竜「こうやって、ライブも終わりつつあるんですが」ざわざわ。竜「…今のは言うべきではなかった」
・竜「シングルが出ます。日程は、正くんお願いします!(潔い)」正「発売は5/16、タイトルは真っ赤な糸と藍より青く。両方良い曲だったので選べなくて両A面です」客席から何やら突っ込みがあり、竜「そういうことは後で手紙とか送ればいいじゃん」
・アンコール2にて、明「今回は俺好みのゆったりした曲ばかりですげえ幸せだったんだけど、今出たらこんなギター渡されちゃって」(会場笑)とフライングVを見せ「ああ、そうなんだ…と、さっきまでの幸せな気分とがすごい混ざっててね。もうこれでやる曲はあれしかないだろうと。これでスピカはやらんだろうと」(会場笑)竜「これで春咲センチメンタルはないだろうと」(会場ざわざわ。やって欲しかったのに的な雰囲気でした)
・竜「飛びそうだよね、そのギター」会場ざわざわ、明「俺が喋る時間だ!」
・竜「今が充実してるんだと思います」
・渕「スクリーンでジャケットとか流れたと思うけど、当然知らない曲あるわけですよ。覚えられない!今日まで覚えられてない!レコーディングも進んでるし、このバンド難しいって思いました」いや本当大変だったと思います。
・渕「有村殿、有村殿、マイクを」で、マイクを返しました。ぶちおのMCて太朗さん絡まないなあと前から思ってましたが、基本的にマイク渡してるしな、と気付いた。
・正くんに回さなかったためファンが名前を呼び、竜「そういう個人的な話は後にしなさい」


いやー長々と書いた(笑)。満載だったんです本当。
ライブ自体あまり長くなかったので、川崎のケンタでちょっと食べ、方向が一緒だったKちゃんと新宿まで戻り「一杯やる?」てことで飲みに行き、10年振り返ったり幸せに浸ったり(Kちゃんはひたすら明かっこいいって言ってた。「上半身裸でベッドでやる気なく横たわって欲しい」て言ってた笑)楽しく飲みました。そしたら店を出るあたりに別件で渋谷に呼び出されてしまい、ほぼ終電の時間なのに渋谷に移動して(人の流れとまるきり逆)明け方まで飲んでしまいましたよ。でもテンション高かったのか、あまり眠くなかったです。
そして明け方帰宅したら猫にめちゃくちゃ甘えられました。


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佐山葉月 [MAIL]