佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2006年12月02日(土) 熊本探訪および、PlasticTree“蒸涙反応SOS”@熊本Be-9

はい、基本的に関東しかライブ行かないのに、よりによって今ツアー最南端の熊本に行って来ました(笑)
でもこれは本当に、友達が住んでるから、それがなければ行かなかったです。なので逆に、たまたま友達が転勤になった熊本で3年振りくらいにライブがあった、そして土曜日だという偶然を有難く思いながら向かいました。だってずっと関西で一緒にプラとかカスケードとか通ってた相手なんだもん、しかも彼女はプラ自体それこそ3年振りなんだもん、この機会を心底楽しまなくてどうする!というわけで。

しかし東京はとてもお天気だったのに熊本空港に着いたら雨でして、到着メールのついでに友達Rに「ちゅーか雨やん!…リーダー!」と送ったら「私も朝起きてびっくりさ!も〜リーダー!」と返って来ました。すっかり雨の神様扱い。本当に関西のプラはいっっっつも雨で、Zeppの時なんか会場入る前からびしょ濡れだったりしたもんな(そういやこの前の高崎も雨)。でも市内に入るにつれて晴れて良かったです。空港バスで市内に入り、地元の百貨店・鶴屋デパートの前で降りて友達Rと感動の再会をまず果たしました(このデパートが後々のネタになるとはこの時点では思ってもいなかった笑)
とりあえず彼女の家まで荷物を置きに行き、小洒落たフランス料理屋でランチをしてから「とりあえずベタに熊本城くらい見とく?」ということでお城へ。ちなみにここまで全部徒歩でして「自分、なんぼ市街地に住んでんねん」と言ったら「ちゃうねんて、町が狭いねんって。しかも熊本城まで歩けんねんで?」と返され「ちなみに、ライブハウスにも歩いて行けるし」と言われて笑いました。なんてコンパクト。便利。
(お気付きのように東京から熊本で合流したにも関わらず、めちゃくちゃ関西弁で2日間過ごしました)
でも城よりもおすすめは併設の細川刑部邸やし、ということでセット入場券を買ってまず細川邸まで行って、素敵な日本家屋を堪能しました。「こういうとこ住みたい」「頑張ってや」「…金持ちの爺いおらんかな」とか言いながら。それから熊本城も行ったのですが、市街から近いとは言えすごい高台にあってかなり昇らねばならず、疲れた&時間もなくなってきたのでとりあえず昔の城の模型一覧で「この辺がライブハウス」「え、城の敷地なん?」「うん、元々めっちゃ広かってん」「へー」とか確認してから一目散に天守閣まで登り、とりあえず階下を見下ろして「うちらって、城より寺の方が好きよな」「うん日本家屋とかな。平屋万歳」ということを確認して(笑)市街地へ戻りました。駆け足探訪だったけど、熊本はやたらと銀杏の木がいっぱいあって、その色が東京と比べて全然濃くてきれいで印象深かったです。町中銀杏だらけで鮮やかに黄色かった。
なんだか急に寒くなったとかで、東京よりも寒いくらいで(機内で11度と言ってた…)実は風邪をひきはじめていたのを騙し騙し頑張っていたので、やばいと思ってとりあえずカフェで暖まって薬を飲みました。二人とも張り切るつもりだったので薄着で、でも念のためかなり厚いコートを着て来て正解でしたよ。
そして時間も来たのでライブハウスへ。…すんごい繁華街近くにありました。すげえここまで全部徒歩だったよ…

外に手書きの看板の明らかに小さいライブハウスで、写真日記に載せたその看板の下には実はHUSHのポスターが写り込んだりしてるんですが(笑)ここでさらにカルチャーショック。皆が適当に番号順に並んでおり、開場したらそのまま進み…整理番号呼ばれなかったんだけど!?ええっ、じゃあ、しれっと並べばズルっこし放題!?とRとびびりました。しかも後日Rが職場の子に言ったらきょとんとして「え?他県では違うんですか?」と言われたとかで、恐るべし熊本(熊本はどこもそうなんですか瑚茉さん…>私信)
そして入ったら予想通りとても狭い、200人入るんかいなというようなハコでして、私たちは90番代だったんですがとりあえずいつ入れたのか不明ですし(笑)とりあえずロッカーに荷物を突っ込んで(100円だったのにもびびった。普通300円とか…)2こ目の柵の2列目に行ったのですが、段差があるのですがその前も5列くらいしかなく(笑)実質6列目くらいで、しかもRが「真ん中!」とドセンターに来て何故か私が本当に太郎さん真正面となって、うわこんな近くで正面て!とうろたえました。でもRは“究極の理想のタイプ:有村竜太朗”なので代わらなくていいの!?と言ったのですが「佐山ちゃんは左隣にいて欲しいから」というよく分からない理由で上手側に落ち着きました。しかし本当に近かった。東京でそんな狭いとこで見ることもそんな位置を取れることもないので、とりあえず堪能しようと覚悟を決めてました。
でも開場から開演まで1時間もあって、Rと「こんな狭さで絶対そんなに時間いらんし」とぶつぶつ言ったりもしてました。高崎でも30分だったのに。待ちながらマニアックな話をだらだらしてましたけど。ソールドしてなかったみたいですが、後ろを見たらそれなりに詰まってて安心しました。

数分遅れくらいでマイブラが流れて、ライブがスタートしました。メンバーが出て来て「うわ近え!」と思わず笑ったらRは「いつもよりメンバーの顔が大きい」と言いました。当たり前だ。今ツアーはメイクが濃くて、近くで見たら本当ゴスでした。この時点で友達は軽くトリップ。しかしそんな前なのにメンバー出て来ても全然押されませんでした(笑)
衣裳は微妙に変わっていた気がします。基本モノクロで少し赤が入る、ていうのは全員変わりませんが。竜太朗くんはわさっとした髪で可愛かったです。明くんも伸びていい感じでした。て言うか、ステージの高さと会場の段差がいい具合で、私の位置からは膝まで見えてもちろんギターやベースを弾く手も見ることができました。

イロゴト、内臓マイク、との流れは同じだったんですけれど、すぐにナミダドロップが入って、ああシャンデリア中心なんだ、と思いました。讃美歌以外は全部やったと思います。多分、水戸と熊本だけなのかな、その選曲は。私は関東で行ってるので違った選曲が聴けて、Rは3年振りでアルバムを聞き込んでたわけで「聴きたい曲が全部聴けた!」と喜んでたし、非常によろしかったです。他の場所だったらナミダドロップ、空中ブランコ、ラストワルツが聴けなかったわけなので、ああ良かったねえ…!と思いました。
ライブはひたすら楽しかったです。狭いハコならではの盛り上がりがあり、加えて演奏も良かったし。他の場所に比べてボーカルこもってて音が悪いかな?と思ったんですが、Rに「いや全然良かったって!Be-1もBe-7もめっちゃ音悪いねんで、それに比べたら全然!」と言われたし(後でぶっちブログにて高崎と同じPAさんだったことが判明)。まあブリッツに比べたらあきませんわな。メンバーも終始楽しそうだったし、テンションも高かったし、見てても嬉しかったです。だらだらほのぼのMCも仲良しで肩の力が抜けてて、ああプラやねえとほっこりしました。
基本的にはあまり押されず見れましたが、終盤のメランコリックからさすがに押されてアンコールとかは隣のRとも完全に離れてしまうくらいで、久々にもみくちゃになって楽しかったです。オーラスのリセットでは跳ねまくってました。すごい楽しく終われた。めっちゃ汗かいてたし。
何より嬉しかったというか良かった!と思ったのは、3年振りだったRが、それでも「何の違和感もなくドップリ浸れた!」と言ってたことです。そんな空間を作り続けてくれてるプラに感謝やわ〜!まさに奇跡のバンド!としみじみしました。DJの浅井さんも同じことを日記に書いてましたが、音は変化してるんですけど空気が変わってないんですよ。それがしみじみすごいです。そして「ああ、ぶっちもプラやわ。プラになってるわ、て思った。普通にプラやった」とも言ってまして、この表現ではファン以外に伝わらないかもしれないんですが(笑)私が去年くらいに「ぶっちくんが骨の随までPlasticTreeになったな、てふと思った」と言ったことを理解してくれたようで、「良かったねえ」とまたしみじみしました。

以下覚え書き
・竜「くまぁもとー」←こんな言い方ばかりしてた。
・竜「熊本城、行ってませんけどチラ見だけしました。きれいですよね」
・竜「熊本の皆さんすごいですね。さすが馬を殺して食べてるだけありますね」
・ベースアンプの上に謎の花瓶が。普通に花が活けてあった。
・ナミダドロップをリーダーがずっと歌いながら弾いてた。
・でもリーダー一言も喋らず。珍しい。
・曲中、後ろを向いて扇風機の風に当たる竜太朗くんに向かって笑顔を向けるぶっちくん。微笑ましい。
・竜「今日は何曜日ですか」客「土曜日〜」竜「明日は何曜日ですか(半笑い)」客「日曜日〜(笑)」竜「…サンデー」
・puppet talkだったか、コーラスのある曲でソロ中にいきなり明くんが「お前らー!やる気あんのかー!」とシャウトして大爆笑でした。あんな彼は初めてだ。輝いてたなあ。
・竜太朗くんはたまに横を向いたまま歌うのですが、cage for rentの後半ずっと上手を向いたまま熱唱し、Rは“太朗の横顔フェチ”でもあるので「カナリアの曲、もうちょっと長く歌われてたら私倒れてたわ…!」と言いました(笑)
・でも向く方向は必ず明くん側。本当に明くんが好きだなああの人(真顔)
・リセットで最初から歌詞を間違えて2回「さっき本屋で聴いた歌を口ずさむ〜」と歌ってた。
・しかし私たちの会話「リセット竜太朗くん歌詞間違えたよな」R「ほんま?飛ぶのに必死で全然気付かんかった」私「え〜?セルロイドの人形がなかってん」R「ほんまに?でも最後の方、めっちゃ音外して歌ってる曲なかった?」私「それは気付かんかった」R「お互い様やん!」二人とも適当(笑)
・空中ブランコも最後の方の歌詞がなんか違ってた。けど、あれはわざとかも。
・しかし空中ブランコのライブは鳥肌もんだ。ヘイト・レッド〜もすごかった。
・クローゼットチャイルドとアブフトも病的だった。新旧問わず病的で素敵。
・赤い照明の下、屈んで真直ぐ前を見据えた竜太朗くんが舌舐めずりをした。正面で見てしまい「食われる」と思った。
・マイクシールドをぐるぐる回し過ぎて、絡まってえらいことになってた。
・アンコール、首からグッズの肩かけバッグを下げて出て来た竜太朗くん。四次元ポケット状態。
・そこから紙を出して諸々の告知。
・会場限定ラバーブレスが交通事情で会場に届かずに謝罪。予約取って後日発送らしい。
・竜「この会場限定のゴムバンドですが」客「ラバーブレス!」竜「ラバーブレスね、まあ、ゴムバンドですよ」(正直者)
・竜「届いてなくて誠にすいません、なので僕も仕方なくヘアゴム付けてます(笑)」本当に手に巻いてました。
・明「全部集めてる人もいるのにね、あそこら辺で見た」手につけた客がアピール、明「それを俺に売ってくれ!」会場爆笑。本人たちも笑い、明「またまた、持ってるくせにね」竜「持ってるくせに」明「言いたいだけなんだよね」竜「まだ発売してないのも持ってるくせに」明「ね」竜「ね」とても息が合った漫談のようでした(笑)
・竜「本日のステッカーは…ふっ(笑)ぷっちって書いてある(笑)ぶっちくんです。告知しますか?」
・ぶっちが徐に前に出て来る、場内ざわめく。
・渕「本日のグッズはこれ!“携帯戦線異常在り”(携帯ストラップ?)これはつけてるだけで携帯を壊してしまうという、非常に恐ろしいグッズです。ぜひお買いになってはいかがでしょうか!」どんなグッズなんだか…
・渕「値段?分かりません!」ブーイングに「だって知らないんだもんしょうがないじゃん!(逆切れ)」
・渕「ステッカーは、宮崎に自社ビルのあるタカタ社長についてです」
・スタッフに紙を持って来られ、渕「1500円だそうです!」
・喋らせると急にお子さまぽくなります、ぶちおは。
・竜「年末ライブ、CCレモンホールです」明くんがちょっとCCレモンのCMフレーズを弾いてた。
・竜「新曲『スピカ』が1/24に発売です(わー)ぜひ…ふっ(笑いながら)鶴屋デパートでお買い求めください」爆笑。私も直前に見てたものだから、地元民じゃないのに大ウケしました。
・竜太朗くんは鶴屋デパートがツボだったらしく連発し「いいなあ、鶴屋デパート、行きたくなりますね」
・竜「新曲は鶴屋デパートで買って江津湖で陣太鼓を食べながら大事な人と聴いて下さい」←こう締めたのですが、地元民じゃない私には出て来た単語がさっぱり理解出来ず、後でRに説明されました。陣太鼓は土産の定番和菓子で江津湖はデートスポット等に適した郊外の綺麗な湖だそう。
・でもこうやって御当地ネタを仕込むサービスが微笑ましいです。
・ちなみに鶴屋デパートにはCD売ってないらしいですが(新☆堂があったけど潰れたとか…)
・告知の紙に劇画タッチのイラストがあり、誰かと思ったらFCイベント司会でお馴染みのジンさん(バレンタインの時初めてだったと思いますが、その後定着したらしい。
・竜「ジンさんです。ジンさんは阿蘇山の産湯に浸かったそうです。熊本の人です」そうなのか。
・最後、竜太朗くんの投げたピックが勢い良く頭上を通っていった。

なんか今回長いなあ私…いろいろ満載でした。

ライブ後、友達が決めて来た和風居酒屋でのんびり飲み食いし、普段まったく飲まない私もあまりに気分が良かったので「今日くらい飲むかー」と一杯だけ飲みました。チューハイだったんですが、さすがにすごい美味しかったです。割と濃かったけど全然翌日に残らなかったし。
そのまま歩いて帰る途中のカラオケ屋に寄り、ハイパージョイを指定してとりあえず今日やった曲歌おう!と各々早い者勝ちで入れ、映像付きのを「私さっきこの人たちを見た!」と叫びながら歌い、サンデー入ってない!Ghostなんて歌えんの?やってないけど映像あるからナショナルキッド入れるわ!とやたらテンション高くプラ三昧でした。最後に一曲ずつお互いのよく知らんだろうビジュアルをアピールしよう、ということで、Rは紫苑のロマンティックゴーゴーを熱唱してくれ、私はシドの御手紙を歌い上げてやりました。でもラストはリセットを歌ってライブばりにジャンプして締めましたけど(バカ。ほんとにバカ)
そしてRの家に戻ってからもすぐには寝ず、私が持って行ったプラのワールドツアー写真集をじっくり見たりしてました。とても珍しい竜太朗くんのタンクトップ姿が載ってるのですが、「思ったよりも引き締まってて良かった」「でもやっぱり骨太」という感想で一致しました(笑)そして撮られ慣れた顔してるよね、とも。でも時々本当に女の子のよーなカットが載ってます。リーダーは時々半分死んでるような顔で載ってます。明くんは時々「これでOKなんや…」ていう微妙な顔で載ってます。ぶっちくんはやっぱり綺麗な顔してるけど全身見ると小じんまりさが分かります。

なんだかんだ明け方になりまして、でもああ幸せだねえ、と噛みしめて寝ました。本当、行けて良かった。


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佐山葉月 [MAIL]