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2002年08月01日(木) 蝉とロック/THE HIVES"YOUR NEW FAVOURITE BAND"

蝉の鳴き声が好きだ。

その短い人生を精一杯の想いを込めて謳歌しているような、あの鳴き声が好きだ。
毎日、毎日、とてもうるさい。
鳴く事で死期を早めてるじゃん、馬鹿だな、とたまに思う。
でも、そこがなんか好きだ。
余計な寄り道をせず生き抜いていくとこが潔くて大好きだ。

最近は蝉みたいなロックばかり聴いてます。
うるさく叫んで、あっという間に終わる約2分のロック。
3分以上になると、飽きて聞けないわ。

――あと2週間ちょっとしたら、THE HIVESがサマソニにやってくる。
魅力は「蝉である」ことに尽きる。
やがて来る終わりにわざわざ急いで向かっていってるような性急さ。
ライヴなんか特にそうだ。
CDよりさらに圧倒的に早く演奏になってない演奏。
そして、マジでうるさい。
やりたいことは今やってしまわなきゃ、という焦燥感すら感じる。

言ってしまえば、使い古されたボロ雑巾のガレージ・パンク。
ミッシェル・ガン・エレファントまんま? でも、それがいい。

初期衝動のロックは光ったもん勝ちだ。
ミッシェルが御世辞にも光っていると言えない中で、
今、THE HIVESは光っている。
時代の要請に答え、あの本能的な狂乱が、ポップに化けている。
そんな季節に合致する見事な一瞬を、THE HIVESは謳歌している。
蝉の刹那を持ったロックが光る一瞬。

絶対に一発屋だ(彼らのキャリアは長いけど、現象としての)。
だけれど、そんな「今だけの気分」がホントに気持ちいい。

 "待つ必要なんてない そうしたいからするだけ
  待ってたら手遅れになるだけ
  だから言ったじゃないかって 言いたくはないから"

早く死にたい。なんて言ってみたくなるな。
いやいや、今日も希望いっぱいに生きてますよ。

BGM: THE HIVES/UNTUTORED YOUTH"YOUR NEW FAVOURITE BAND"


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