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■ 優しくされる運命
剛がかっこいいのは運命のように、芝居の幕間にとなりのおばちゃんから甘いものやらみかんを貰うのはあたしの運命なのかもしれない。昨日はキャラメルをもらいました。こないだのヴァンパイアのときは缶コーヒーもらった。 ひとりで観てたせいかもしんないけど、あたしそんなに寂しそうかな?頭の中では妄想渦巻いてるから平気だよ! でも昨日のおばちゃんはキャラメルをくれたあと、「実は息子が出てるんです」と告白。えーーっ、どの子?聞いたら衛兵やら給仕をやってる男の子のうち一人らしい。「楽屋が谷原さんと一緒で、よくごはんに連れてってもらったりコンビニ行ったりしてるんですって」えーーそれは羨ましい!「お風呂なんかもね、いっしょに行ってるらしくて」えええええ!それは、とてもとても羨ましい!!(笑) 谷原はとても気さくでおもしろい人だそうです。そしてドラマやらデザインパラダイスやらで鬼のように忙しいらしい。そりゃそうだよねー……。おつかれ、谷原。 と、幕間はそんな話をしました。
というわけで昨日の「あわれ彼女は娼婦」の話。
妹アナベラ(深津絵里)を愛してしまう兄ジョヴァンニ(三上博史)の狂いっぷりがよかったよー。金持ち商人の長男で本の虫という設定で、ぜんぜんかっこよくない(「くず」のトヨエツ通り越してラーメンズ片桐みたいだった)のに、目だけギラギラでアナベラを抱きしめて何度も「キスをしてくれ」って。最初からこの関係が長くないのを知ってたみたいにいつもギラギラしてた。アナベラは夢見ごこちで兄のことを「まるで天使のように神々しい」って言って、どんどん二人だけの世界に閉じこもるし。 たくさんの男に求婚されながら、兄の子を身ごもったまま嫁ぐのは貴族ソランゾ(谷原章介)のところ。でもすぐに処女でもないし妊娠してることがばれて激しく糾弾される。この娼婦!この時代ではそれが当たり前だけどアナベラは超強気。「あなたなんて、あの方(名前言わない)の赤ちゃんを育てられるという栄誉で満足なさい」だって。強い!このときのソランゾ谷原の狂気の形相がすごかったなー。普段、ぜったい見られないくらいの鬼のような顔だった。アナベラの髪もって引きずりまわすし。 結局最後はトラッシュマストラントばりの血みどろで幕なんだけど、枢機卿が悲しげに叫んでおわり。「あわれ、彼女は娼婦……!」 これって、どっちの意味なんだろう。兄を愛したから娼婦になりさがったのか、娼婦だったから兄を愛したのか。彼女が娼婦だったから兄は破滅したのか、彼女が娼婦だったから婿は破滅したのか。
アナベラは終始夢見る少女みたいだった。でも事が露見することも兄を天使と呼ぶこともある強い人。ジョヴァンニが逆にもろくて崩れやすい人みたい。殺すしかなかったから、自分を殺してくれたヴァスケスに礼を言うし。
愛する妹の心臓を深深と刺したままの剣を振り回すのって素敵。妹の心臓。心臓を開いたら「お兄様愛してるわ!」しか聞こえなかっただろうな。 孤立した兄妹の関係はやっぱり素敵。
もう一度観たい。
……というわけで、明日も行って参ります……。遊びすぎだ、あたし!
2006年07月26日(水)
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