電脳ダイアリ
シリカゲル



 ドイツ

会社の25歳の女の子にヒトラーとかアウシュビッツを知ってるかと尋ねたら、三十秒くらいの沈黙のあと、「あ、知ってます!あの黒人を毒の部屋に入れた…」といわれてしまった。も、もしかしてそれはアパルトヘイト?!なにと間違えたんだろう。でも最終的に首を傾げられてしまった。若人しっかり!毒の部屋って(笑)

てなわけで映画安の日なので「ヒトラー 最期の12日間」観てきました。@新宿武蔵野館。原題は「Der Untergang」で、訳すと没落とか破滅とかそんな感じ。原作タイトルは「私はヒトラーの秘書だった」。著者のユンゲさん(まだ存命。映画のラストにも顔を出してコメントしてる)視点で語られるヒトラーです。彼女が見ていないもの(アウシュビッツ、ガス室、市民への弾圧、処刑など)はまったく出てきません。「私たちにはあんなにお優しいヒューラー」に最後までついていきます。そして戦後裁判ですべてを知ってショックを受けると。戦争メインというより、その裏の人間ドラマですかね。最初から最後までソ連軍の砲撃の音がBGMになってましたが(最期は市街戦だったから、ヒトラーは地下施設に隠れてその真上まで攻撃された)。
初めてヒトラーを「血の通った人間」として描いた映画だそうです。秘書ユンゲさんにはそう見えていたからね。右手はパーキンソン氏病で震えっぱなしだし、妄想というか自分にいいようにしか考えられなくなって戦況なんか全無視、最期はエヴァと自殺。

日本と同じく戦争に負けたドイツだけど、日本の立場とかいろいろ考えてしまった。2時間半の大作だったけど、おもしろかった。ヒトラーを演じたガンツがすごい。うまい!12日間、どんどんヒトラーに死相が濃くなるの。

ひとつ残念だったのは、あたしがドイツ人の顔がみんな同じに見えちゃったこと(笑)首から名札を下げといてほしいくらいだったよ。ゲッペルスですら似た人がいたんだから。かっこよかったのはエヴァの妹の旦那のフェーゲライン将校。調べたら1962年生まれだそうで。えーと43?!もっと若く見える!


怖かったのは映画中地震があったこと。はじめ砲撃の音とあいまって、ディズニーランドのアトラクションみたいに、サービスで揺らしてくれてんのかと……。客席はちいとも騒がないし、映画館は隠れるとこないし、ビルの上だし。


かわいいマグを買いました。



2005年10月19日(水)
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