電脳ダイアリ
シリカゲル



 ハンブル日記

ハンブってきました!まだの方はスルーザゴーゴー!





スタートしてすぐ舞台の真ん中によっちゃん登場。そのとき、あたしの脳はスパークしました。だ、だって!よっちゃん、もじゃもじゃでかわいい!!そう、もじゃってるんですよ、よっちゃんたら!例えるならばちょっと前のもじゃもじゃ太一!それでちょい小さめ&ださめの服を着て(ポロシャツに七分丈のパンツ)猫背で立ってるんですもの。もうねーーー、あんなにハートにジャストミートする井ノ原よしひこはないってくらい、あたしの好み!!ラブ!まじでちょーかわいいですよ。あたしが井ノ原くんをここまで手放しで誉めるなんて、なかなかないです。それくらいかわいい。

フィリップ・ハンブルがよっちゃんの名前。宇宙物理学者(だったっけ?)としてふだんは実家を離れて大学かなんかで研究助手かなんかやってる。昆虫学者の父が心臓発作で亡くなったのでお葬式に帰ってきたところからお芝居はスタート。
フィリップは物理学なんてやってるくらいだから、すごく頭がいいんだけどちょっと変な子。お葬式なのにポロシャツ着てたり、お父さんが研究するのに飼ってた蜂がいなくなった!って大騒ぎしたり。言葉はどもってるし、猫背だし。そもそも家を出たのもなにか事件を起こしたかららしいし。フィリップの中では筋が通ってるとおりに喋ってるんだけど、他の人にはそれがエキセントリック(ばか)に映って、普通の会話もできない。ママには嫌われてる。他の人は腫れ物に触るみたいに接する。
キャストは全部で6人。フィリップ(ヨシ)、フィリップママ(夏木マリ)、ママの愛人、愛人の娘(フィリップの元カノ)、おしゃべりな近所のおばちゃん、出入りの庭師。
フィリップは家を出てるから何も知らないことばっかり。ママとパパがうまくいってなくて、パパ公認でママに愛人がいたこととか、元カノが子どもを産んだことは知ってたけどそれが自分の子どもだったこととか。
ママはパパと結婚したからこんな田舎にこなきゃいけなかったし、昆虫も嫌いだし、息子もおかしな子だから嫌いだし、ださい近所のおしゃべりおばちゃんも嫌い。そのむしゃくしゃを忘れさせてくれるのがちょっとばかっぽい愛人。パパよりマシだし、結婚しようとも思ってたんだけど、実はパパもママを愛していたことを知って、ママもパパを愛してたことに気づいて…というおはなし。はしょりましたが。
庭師はシーンの合間合間に登場。難しすぎて誰もわかんないフィリップの宇宙物理の話を「ふむ、おもしろい」って聞いてくれたり、ママが処分しちゃった蜂がまだ数匹軒先に巣を作ってるよってフィリップに教えてくれたり。花を植え替え、肥料をやりながらときたまフィリップと話す。
実はこの庭師のおじさんがフィリップの死んじゃったパパ(の幽霊)なんですね。そういえばフィリップがいるときしか出てこなかった!フィリップとしか喋ってなかった!お父さんだ!って気づいたらわーっとなりました。
ラスト、お父さんの丹精した花の咲き乱れる庭を、パパとママが花の名前を言い合いながら別れを惜しむのだけど、そのときの夏木マリの顔がほんとにきれいでした。それまでずーっと不満だらけでぷりぷり怒ってたから眦つりあがったきつい表情ばっかだったんだけど、ラストは穏やかできれいなママでした。


よっちゃんのビジュアルがかわいいってことももちろん重要なんだけど、この、やりすぎてない「すべてにおいてちょうどいい分量」が、わたしにはすごいよかった。いい話すぎないし、ギャグばっかりじゃない、ばたばたしすぎてないし。きちんとした下地のあるストーリーというのは、それだけで素晴らしい。そしてそこに可愛いよっちゃんがいたから、もっとすばらしい。

8500円の価値のある、いいお芝居でした。

わかりにくくてごめん!!


その後前日R30でオーケンがおすすめしてたタイ料理屋に行ってきました。おすすめするだけあって、入り口に特撮と書いた色紙発見。れぴっしゅも発見。


2004年11月13日(土)
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