ジョージ・エルスの日記...ジョージ・エルス

 

 

ハリ・メルデカ - 2002年08月16日(金)

この国マレーシアでは 今ぐらいの時期になると
縦20cm・横25cmほどの小さい国旗を掲げ、風に
なびかせている一般市民の車が多くなる。

8月31日 ハリ・メルデカ。この国 マレーシア
の独立記念日だ。(ハリ:日 メルデカ:独立 
の意味)

日本と比べて その盛り上がりは驚嘆に値する。


首都のクアラルンプール(KL)中心部では夜中
の12時に花火が一斉にあがりこの日を祝う。
夜中だというのに人と車でごった返す。

街の外れでも一般人が自分で買ってきた花火
をあげて騒ぐ。この日、どうしても早く眠りたい
人はこの国を飛び出すことが無難だ。


現地の人に自分の国が好きか?と尋ねることが
あるが「当然。どうしてそんなこときくの?」
と必ず呆れられる。

もし日本でそんな質問をして何人が自分の国を好き
と言うだろうか。

それでも若い世代の愛国心は薄れてきてるらしく、
2〜3年ほど前に比べると国旗の数はずいぶん減っ
てきたらしい。

どこの国でも 抱える問題にそう変わりはない様だ。



今週は父と妹が日本から遊びに来ている。夕食後の
夜のKL市内をドライブした。

8月31日のイベントのメイン会場になる独立広場
を訪れた。

夜の10時だというのに 300人ほどの民族衣装を
着た若者が 伝統音楽に合わせダンスしてる。

途中で音楽が止まった。誰かがマイクを通して指示し
てる。どうもリハーサルのようだ。

日中は30度を軽く超えるこの国だ。リハーサルも
涼しい夜にしかできない、という事か。


後部座席には父と妹がこの様子を見ている。明日
夜の帰国を前に タイミングよくこの国を感じさせ
るものを見る事ができ 喜んでる。

助手席には3歳になる息子がぐっすりと眠っている。

家では二番目の子を身ごもった妻が待ってる。妊娠
3ヶ月ゆえ 車で連れ出すのを控えている。

今年のハリ・メルデカは妻と息子と おなかの中の
子供と一緒に 家族水入らずでこの日を祝おう。


そして来年は 今は妻の中にいるこの子も 美しい
この国で 人々の歓声と共に空にあがる 華麗な花火
を見ることになるだろう。







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