ジョージ・エルスの日記...ジョージ・エルス

 

 

TAG - 2002年07月26日(金)

この国の高速道路料金は日本と比べて非常に安い。

一区間およそ33円から55円。長距離になれば
安さの恩恵をさらに受けることが出来る。

首都クアラルンプールから第二の都市ペナン間 
距離にして約350km。約1300円。
日本だと東京〜名古屋がほぼ同距離。

だからといってアメリカのように料金ダダで路面
が悪いといったことはない。日本の高速道路以上
に綺麗な路面だ。


料金所では 現金を料金所で支払うシステム以外に
TAG(タッチ・アンド・ゴー)という料金徴収
システムが用いられている。

料金所に入り適切な位置にまず車を止める。窓をあけ
ほぼ頭の位置にあるタッチ板に クレジットカードによ
く似た TAGカードを触れさせる。

「ピピッ」という音が鳴るのと同時に それまで車の進行
ををさえぎっていたバーが踏み切りのように開く。
人による料金徴収に比べ格段にスムーズだ。

このカードは補充式で カラになれば料金所横のカード
販売所で補充すればいい。1回2000円前後補充し
ておけば通勤で使用しても1ヶ月ぐらいはもつ。

カードにどれだけ残があるかも「ピピッ」となった時に
表示が出ているので一目瞭然。非常に便利だ。




いつものようにTAG専用レーンに入って停車した。

しまった、カード残 ゼロでバーが開かない。

バックミラーで後ろを見た。他の車は後ろについてない。

ギアをバックに入れ アクセルを踏む。ギアを戻し
車が連なる 隣の現金レーンへの進入を試みる。

手をあげて「スイマセン」と礼をしながら車をゆっくり
進める。黒い肌のインド人夫婦が 愛想よく前を開けてく
れた。車の列に入り込む。


日本にいたらこんなことは決してしない。バーが開かれ
るまで料金所従業員を待っているはずだ。


駐在して1年。心やさしい人がたくさんいるこの国を
もっと好きになりそうだ。








...




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