rioshimanの日記
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12月に開催する我々のグループ展会場の案内地図、今まで開催した人のハガキを参考にしたり、また東京地図を見て割合正確なものを作ったのだが、地図内の文字がとても小さく読みづらくどうもしっくりしなくて気にかかる。 そこで実際に現場に行って、何を目印にしてお客さんが会場まで足を運べば良いかをこの目で確かめようと、ただそのためだけに東京駅まで足を運ぶ。考えてみると他にも見ておきたい展覧会が丁度京橋であったのを思い出し、場所が近くなので立ち寄ることにした。
東京駅の八重洲南口に立ってそちらの方向を眺めてみてすぐに目に入ってくる建物は‥‥作成していた地図には殆ど名前が載っていないことが分る。これではいけないと何を地図に入れるべきかチェックしながら会場まで足を運ぶ。八重洲ブックセンターから地下鉄京橋駅に抜けて、中央通りから画廊に向かう道の入り口にははたして何が建っているか。 この間の画廊主との会話でその場所にあり目印になっていた老補店が無くなったと聞いて気になっていた。 そこには新しい銀行がとても目立つ黄色の看板を掲げていた。わざわざ足を運んで来て本当によかったと思った。意外と東京駅から歩いて分りやすい場所に展示会場があることも分った。
帰途、高速道路の脇ににある小野画廊に寄る。案内状をメールで請求して送ってもらった若者の個展だ。彼は一人でポツネンとお客が来るのを待っていたが、私が行くと嬉しそうに絵の説明を熱心に始めた。大体の人柄は彼のホームページから想像していたがそのイメージとの大差はなかった。必死に何かを掴みたいともがいている若者の姿がそこにはあった。ちょっとしたことを自分の手柄のように誇張したくなる若者に特有な癖も持っていて自分もこの年代には同じような性格があったなぁとなつかしく思い出したりした。よく頑張っている。
そして来週から友人が個展をする銀座二丁目の藤屋画廊の前を通ると、ここでは彼が噂していた孤高の画家・藤崎孝敏の個展が開かれていた。若き時からパリに行って活動しているだけのことはあって強い絵だ。底辺に住む人たちを取り上げ、芯が入った心がこちらに伝わって来る。甘さのかけらもない本格的なものだ。友人が感動したわけも理解出来た。私の心にも十分に入って来た。これからも見続ける画家の一人になった。
その足で日動画廊に寄り蛯子真理央展を見、フランスの色彩詩人「ピエール・ルシュール」画集を買ってくる。
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