rioshimanの日記
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| 2005年07月04日(月) |
ウィーン公園の J.シュトラウス像 |
毎年制作しているウィーン・フィル室内楽団演奏会のポスター。今回ウィーンの雰囲気を出すのに最後にたどりついた方法は、ウィーン私立公園内の正面に建つ J.シュトラウス像をバックに取り入れること。
最初はヨーロッパ調の模様などの資料を探し回り、使えそうなものをバックに組入れて眺めていたのだがどうにもシックリと来ない。
そこで数年前に購入していた外国都市シリーズ、ドイツ・オーストリア版CD-ROM(価格13,000円)から、今回の演奏曲目に含まれる作曲家ヨハン・シュトラウス2世の例の有名な銅像を入れることにした。
早速、演奏者たちの顔写真との合成写真。シュトラウスの像を画面の左右にあちこち配置しながら模索、なんとか校正までたどりつき先週音楽ホール宛メールに画像添付送信をして今日やっと校正OKの返事があった。

ポスター、チラシを印刷会社に発注するのは明朝だ。細かいところを修正しながらパソコンの前でゆっくりと仕上がった原稿画面を眺めていて、ふとあることに気付いた。
このヨハン・シュトラウスの像はヴァイオリンを左手で弾いているが彼は左利きなのだろうか? よく道具には左利き用という特殊なものがあるが楽器ではあまりそういうことは聞いたことがない。 ヴァイオリンやピアノでは演奏上どちらが利き手でもそんなに問題ではないはずだ。ギターなどではどうだ。 ちょっと調べてみなくてはならない。
そこで音楽仲間ホームページ掲示板に疑問点を書込んで、知っている人がいるかどうか呼びかけてみようか? その方法も良いが、先ずは友達に電話を掛けてみることだ。
一人目はご主人が出て来て本人は留守。ことづけをする。
二人目は在宅。「私もウィーンに行って、その銅像を見たけど右手で弾いていたように思うんだけど」 そうだ、私も20年ほど前にウィーンに行って写真を撮って来たんだっけ。しかしその写真は今どこにいったのかとても見つけ出せない。 「きっと写真は裏焼きされて、左右反対になっているんですよ」 しかし世の中にはいろんな例外というのも実在するしなぁ。
そうしているうちに音楽之友社「音楽史大図鑑」内にシュトラウスが右手に弓を持って演奏している写真が出て来た。でもこちらの方が間違っている可能性もあるし、まだ信用出来ない。
夜になって昼間留守だった友人から電話が掛かってきた。 「ふ〜ん、あまり聞かないけど左指をドアなどで挟んで怪我をした人が弓を左に持ち替えて弾いている、というのは聞いたことあるけど」
どちらにしても「左手に弓を持ち演奏する可能性は限りなく薄い」と感じてきた。
ところが真夜中になってどちらが正しいか、その決定的な証拠を見つけることになる。
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