rioshimanの日記
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| 2004年09月12日(日) |
李 禹煥「余白の芸術」 |
李 禹煥「余白の芸術」
これも私が愛着をもって見させてもらっている「木版小僧」さんのホームページの日記のなかで、彼が東京に出かけた帰りにとても久し振りに高価な本を購入し、毎日この本を読んでウーンと考えさせられている。というようなことが書かれていた。
http://mokuhankozou.cool.ne.jp/
日記の中には直接この本の題名は書かれていないのだが、前後の記述から画家の名が推測され、この画家が著した高価な本ということで図書館の蔵書を調べたところ3年前に発行された(この画家は日本いや世界でも通の間ではとても知られ、私にとってもとても好きな作家だが、著書は数冊しかなく、高価な本(4,500円+税)はこの一冊しか著していないので100%間違いない。)この本に突き当たった。
そして中央図書館に蔵書があるのが分かったので(買わないで申し訳けないのだが)早速借りに行って来た。 だが他にもギリシア関係の本も多く借りたので、この本だけが最後まで読まないで残り貸出し期日を延期してもらってギリシア出発間際の昨日、東京への電車の中で本を広げた。
読み始めて私の心中にもただごとではないものが起き始めた。 私も絵を始めて20余年になるが、その間にいろいろ試行錯誤してきたこと、その回答のようなものが文章のあちこちに散りばめられている。今になって分かることかも知れないが、もっと早くこの本に出会っていたらそんなに迷うこともなかったのにとか、とにかく私を後押してくれて力付けしてくれるようなものばかりだ。やはりウンウンと頷いて読んでいる自分に気づく。 自分の道を行く芸術家はすごい。それ故にあんな素晴らしい作品が生まれてくるのだ。
読み終えたのはまだ本の半ばぐらいだが、11月まで帰国しないので、とにかく今日の5時半までに返却しなくてはならない。 そして帰国してからもう一度借りに行って来よう。
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