私はとても物持ちが良い。
今日はカップボードを新しく買ったので、水場回りを整理していたら
学生時代に友人からもらった浅い底のラーメン用アルミ鍋が出てきた。
もうあれから四半世紀は経っている。底面に錆らしい白い粉が少し吹いている。
だが、きれいに洗うとまだ使えそうだ。

鋳物製のコーヒーミルでいつものようにテレビを見ながら優雅に
コーヒー豆を挽いていたら縦に回していたミルの把手が勢い良く取れた。
目を近づけてみると側に付いている円形ワッパを支えていた金属柱が見事に折れ
鉛色の裂け目が見えている。
支柱の直径は少なくとも3mmはある。
長年の使用で金属疲労を起こし、ひねられるように折れてしまった。
さあ困った。把手がないとコーヒー豆が挽けない。
私はワッパの中に折れた把手を突っ込んで回してみたがやはり都合が悪い。

近くに旋盤でもあれば昔取った杵柄でワッパに溝を切り込みそこにゴムベルトを掛け
電動モーターでミルを廻して自動コーヒー挽き機に加工するのだが
今は残念ながらその世界から遠くにいる。
このような時には機械設計士だった昔を懐かしく思い出す。

こうなるともう以前から購入しようかと迷っていた喫茶店でも使われている
電動ミルを手に入れる頃なのか。確か18,000円ぐらいしたと思う。

それとも秋葉原に行って電動モーターを買ってきてそれにワッパを取り付け
摩擦力で回転力を伝える方法の電動コーヒーミルに挑戦するか。

rioshiman ｜MAIL ｜HomePage