
「ソー・ザップ!」(稲見一良著,角川書店)
内容:男のロマンチシズムに浸った殺し合いゲームを描いた小説。
Iサンから借り物。 わー、この世界は理解不能だー。 ハードボイルドというか、男の、何の腹の足しにもならないロマン? SFより特殊相対性理論より私にとっては異世界。
理解不能で異世界ですが、面白くないとか忌むとかいうことはない。むしろ敬意をおぼえる。踏み込んで行けないけれど。 作者の土台がしっかりしているから。この人はこの世界に生きているから。ちゃんとこういう世界もあるのだなと思える。 ある意味純粋すぎて、踏み込めない者は理解しようとすらしてはいけないのだという気にさせます。
「白い虎」は、少女マンガで言うところの「白馬の王子様」だと思いました。比喩的な意味で。 そりゃねーだろう!と外から見たら思うかもしれないけれど、不可侵のお約束の憧れ、その具現化。 ラストも「末永く幸せに暮らしました、めでたしめでたし」と同じくらい、お約束の様式美。ただ、その世界の人口がとても少ないので、外の人間には斬新に見えるんだろうなぁと。
独りよがりにならず、自分の世界を描ききれているという作品は存外少ないので、結構貴重かも。 あ、ユニセックスな世界だったのが良かったのかも。女が登場するハードボイルドものって、大概女はアイテム扱いで、それが面白くないんだもん。
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