| 2009年06月20日(土) |
「おでんの丸かじり」 |
「おでんの丸かじり」(東海林さだお著,文藝春秋社)
内容:独特な角度から切り込んだ、食べ物エッセイ。
ここ数冊、前に比べて面白くないなー。 いや、食エッセイとしては面白いんですが、今までの「丸かじり」と比べて…という意味。 あまり共感できないのが多かったのと、前置きが長くて本題がぶつっと切れるものが多いところが原因かな。あの前置きが本題で、本題は付けたしだろうというのは分かるのですが、タイトルでそのテーマに期待してしまうので、そのテーマに関する東海林節も聞かせて欲しいです。
共感できなかったもの、No.1。「落雁」。 いや!や!落雁はそんな底辺の菓子じゃないから!! 金沢の人間にとって…、少なくとも私にとって、「落雁」と言えば「長生殿」で、高級菓子です。 長方形の小ぶりの板で、歯で挟むとかきっと歯応えがあり、一瞬後、ぽきっ、と折れる。咬む度にかしっ、と歯応えがあるのにじゅわっと解けてとろとろと喉の奥に流れ込む。上品な甘さで、当時は小6本500円だったか…、食べての割には高めで高級品でした。大学の時も帰省土産に胸張って持って帰ったものです。 東海林さんの落雁が落雁でないとは言いません。多分、その落雁が東海林さんの落雁で、卑下しつつも大切な思い出なんでしょう。でもなー、長生殿も食べて欲しいなーと、故郷思いの私は思ってしまうわけです。
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