読了日記

2009年05月24日(日) 「変身・断食芸人」

「変身・断食芸人」(カフカ著,岩波書店)


内容:カフカの短編2編。小説。


資料として「変身」が読み返したかったので、図書館より貸借。「変身」の感想についてはそっちで使うのでスルー。
ついでなんで「断食芸人」を読んでみました。
うむむむむ。内容は分かるがこれが何なのかが分からない…。どこが面白い(一般に評価されている)のか、文学界での位置とか。

岩波文庫は解説にページを割いているので、そっちに書いてあるかと思ったんですが、全然。
親子二代で共訳(というか親が訳したものを子が中心に改訳)したようで、「お前の話は良いんだよ!」というお家事情が。いや、この手の内輪ネタは少々であれば嫌いではありませんが、他に解説して欲しいものがある時には邪魔です。
訳に対する拘りも良いんですけどねぇ、こういう、文章,物語的には平易であり乍ら、読解が難解(深い)話は解説でちゃんと触れてくれないと。
どう読むべきかの指南までは越権行為かもしれないけど、どういう意図があったか(カフカ自身にでなく後の文学界はどう読み解いたか)を教えてくれないと、この手の話は半分も分からないと思います。こちとら文学者でないので調べる気もなし。

…ところで、「セールスマン」って今言いませんかね?訳本が出た当時は衰退傾向の言葉だったのかもしれませんが今でもしぶとく生きている気がしますが。営業マンの方が言わない気が。多分語感として「英語(カタカナ語)」より「日本語+英語(カタカナ語)」がダサいからだと思う。
あと、「都会で両親と同居している二十代の独身男性」に相応しい一人称って何だ?「オレ」がふさわしくないのは何で?洗練された都会人が、尊敬すべき目上の者が身近にいる環境で「オレ」などという乱暴な口調は使うはずがない、ということでしょうか。もしそうなら礼節正しき善き時代の感覚だなぁと思わずにいられません。

…をや、何故か解説文の感想に(笑)。


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