| 2008年11月02日(日) |
「“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)」 |
「“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)」(野村美月著,エンターブレイン)
内容:元「美少女小説家」、今は平凡な男子高校生井上心葉と、その先輩、本のページを契って物語を食べる妖怪天野遠子を中心に織り成されるコメディアスな学園ミステリーチック小説。
諸事情で、今売れているラノベは何かを検索し、引っ掛かってきたものの1冊。 ストーリィが面白そうだったので1冊買ってみました。
ラノベは元々肌に合わないので手を出さずにいたのですが、ハルヒシリーズが面白かったので、ラノベもレベルが上がったのかなと思い、読んでみたのですが………。 あきませんでした!
文体は大した特徴はなく、気に障るほど酷くはなく、まあ読み進める邪魔にはなりませんでした。 キャラがあかん! 作りがあざといというのもある。おばちゃん、ひねくれ者だから、この手のキャラには萌えないんですよ。 でも一番の問題はそこではない。 キャラ設定が全然活きてないんですよ。 「妖怪薬局シリーズ」だっけ?あの時もそうでしたが、設定の旨みが出てない。 遠子が「妖怪」って設定、意味有った?文学好きな本を食べる奇人で問題ないじゃん(そういう設定が問題という点はおいといて)。設定がキワいのにそれが活かされていないから、その場限りの目くらましにしか見えない。 小学生が家庭科で作った、あれもこれもと無作為に乗せるパンケーキのトッピングのように、楽しい奇抜なものはてんこ盛りでも味に品がない。理事長の孫?だって、美人で何か色々秀でていて…って、ストーリィに絡んでないから全然美味しくない。 「妖怪薬局」と同じで、次巻からようよう明らかになり設定も活かされる、この巻は顔見せなんでしょうが、派手なタイトルだけ見せて「続きは次号で」では、いらちなおばちゃん、食いつけんのよ。キャラ設定の死にを無視出来るほど面白いストーリィならともかく…って、設定死んでいて面白ければその設定は要らないってことだけどね。
食いつきの良い設定作ったのなら、少しは食べさせて下さい。 フルコースのように、せめて前菜は出して下さい。 最近どーもシリーズ見据えて書きすぎるお子様小説多い気がする。将来展望があるのは良いけれど、1冊使ってプロローグですらない、登場人物紹介やられてはたまったもんじゃありません。
美羽の死んだ理由(※後日ウィキ見たところ、死んでないらしいです)とか芥川君との今後とか(笑)、気になるところはありますが、それだけの為に金と時間かけて次読む気になれません。 ツンデレ女子、嫌いだし。
ハルヒも女子キャラは最初ダメだったけど、男子は良かったし、突飛な設定でもちゃんとストーリィに染みていたから良かったんだけどなぁ。
ま、でも「人間失格」は読みたくなったので、それはプラスかな。 ラノベしか読まない若年層が、この小説で文学に入り込む手がかりになるのかもしれません。私達の時代の少女小説中心読書好き少女が、新井素子から色々な方面に旅立ったように。
ゴメンね、やっぱこの手の本はおばちゃん、手を出すもんじゃなかったわ。巣に還ります(笑)。
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