| 2007年09月11日(火) |
「わが悲しき娼婦たちの思い出」 |
「わが悲しき娼婦たちの思い出」(ガブリエル・ガルシア=マルケス著,新潮社)
内容:「満九十歳の誕生日に、うら若い処女を狂ったように愛して、自分の誕生祝いにしようと考えた」老人の、半生を語りつつなお、精力的に生きる現実を語った小説。
Iサンからの借り物。
原題直訳だと何なのかな〜。いや、「悲しき」が良く分からなくて。娼婦も思いでも私も悲しくないよなと。
本当の意味での老人が書いた文章だと思いました。作者が老人というわけでなく、わが身のもと光の当たった過去を美しく(悲しい美しさも含む)、己が視点で他者を描き、何の悪びれも疑問も持たない。近視眼的というのでなく、全てが目に入っている上で、取捨選択しているのだろうな、という所が。 分かりやすい所で言うと、ラストの女将さんの台詞。あれをさらりと流しちゃう辺りか。
しんどい思いをして山頂から眺める朝日のような美しさはなくとも、のんびりと散歩する道端で愛でる草木の美しさのようなものが漂う話でした。
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