「風神秘抄」(荻原規子著,徳間書店)
内容:平安末期、源氏の落ち武者として板東に逃れる途中仲間とはぐれた笛吹きの少年草十郎は京で、己の笛と共鳴する舞を舞う遊君、糸世と出会う。歴史ファンタジーのような恋愛小説。
もう荻原作品は読む気はなかったのですが、職場に1週間ほど逗留していたので読んでみました。 文体と前半のストーリィテンポの良さは相変わらず好み。所々に知っている歴史上の人物が、史実に萎えない程度に噛んで来るのも歴史ファンタジーの面白さ。 男主人公ということでなお読みやすかったです。 私は基本的に女主人公の方が良いし、荻原さんの女の子描写は嫌いではないのですが、選ぶ男の趣味が合わなさすぎてイライラするので。 ただそれでもやはり相手に猪突猛進の後半はタルかったです。
それと、あの描写は要ったんですかねぇ? 現世とのリンクを臭わせる、糸世による異界の描写は。 どーせなら天竺くらいにしておいてくれれば良いのに、興ざめ。無くて良し。まあ、好みですが。
荻原作品は3作目ですが、必ず、私の琴線を外して来ます。 ベースは悪くないだけに、また、その外し方があまりに私の好みから真逆なだけに、もの凄く気になります。 まあ、好みです。 読みやすいので中学生くらいからでも十分イケます。
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