読了日記

2006年07月31日(月) 「真夜中の太陽」


「真夜中の太陽」
(米原万里著,中央公論社)



内容:時事エッセイ。


Iサンからの借り物。
何か、途中まで読んでいて、最後の数pで放り出していました。まるで何かを惜しむように(笑)。を、読了。


この手のエッセイは苦手。
上手い事言っていると思うし、頷ける。でも、私にとっては「そう言う見方も在るのか!」というほど斬新ではなく、むしろ私がいつも思っていることを簡潔に文章にしてくれている感じ。
でも、痛い。
だからどうしろって言うのよ、どうしようも出来ないじゃん、と。
思っていてもどうにもならず、心が重くなるだけだから見えないふりをしている事を突きつけるだけ突きつけて、進路を示してくれていない。
万里さん自身はこういう思想を文にして、大衆に警鐘を鳴らす役が負えるから良いだろう。
でも私は言われても、知っても、分かっていても、どうしようも出来ないもん。
万里さんの言葉で動かされた一人一人が集まり大波となり元凶に押し寄せる時は私もその波の一部となることは出来ると思う。でも今は無理だもん。一人じゃ何も出来ないもん。
見せつけられて辛いだけの現実なんて目を逸らすだけ。
禍が降りかかるとして、目を逸らさなければ避けられたものではないのなら、そういう禍の種を見ようとすらせず愚かに生きるつもりです、私は。
だから、このエッセイは読んでいて辛かったです。

せめて新聞連載で読んでいれば、一気に言い募られる気がせずまだ良かったのかもしれません。

ああ、時事エッセイとしては良い出来だと思うので平気な人は一読すると良いかと。


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