「国境」(黒川博行著,講談社)
内容:建築コンサルタントの二宮と真性ヤクザの桑原は“オトシマエ”をつけさせる為、詐欺師を追い北朝鮮に発つ。「疫病神」(2005年10月24日の日記参照)の続編。小説。
Iサンより借り物。
北朝鮮に関する描写というのは、どれも読むとやるせなくなる。 本当にね、うちと北朝鮮のどこぞかの一般家庭が小さな小窓一つででも繋がっていると良いのに。 ご飯わけてあげるのに。 個人レベルででも国レベルででも、対外援助をしたくない…消極的というか賛成しかねる点がここ。 だって私が援助しても私が援助したい人の下には行かないんでしょう?上で止まっちゃうんでしょう?届かないんでしょう? アンタら肥えさせる為に一円でも出したくないわという相手の所にしか行かないのなら、援助なんかしたくない。でも、私が浪費しまくっている一握りの食材とかでも助かる、喜ぶ、生き延びられる人達がいるのなら喜んで援助したい。したいのに、届かない。
北朝鮮関係の本を読む度いつも思います。 まあこのお話ではキタ関係は前半だけですが。
視点が二宮のものなので、前作でも9割方まで二宮に同情したのですが、公平にハタから見たら、この二宮さんもええタマというか桑原もそらムカつくやろうなというか、同情されるばかりのキャラでない気がします。 言う事言うし、やることやるし。良いコンビやわ、アンタら。
前作、一気読みして悪夢見たのに懲りて、今回は少しずつ読んだおかげか、心地よく読めました。纏まりも前作よりスマートな感じ。 ベタですが、ラストがほんわかと嬉しくなりました。やっぱ私、終わりが綺麗な話が好きです。
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