読了日記

2005年07月30日(土) 「マドモアゼル・モーツァルト」


「マドモアゼル・モーツァルト」
(福山庸治著,河出書房新社)



内容:モーツァルトは実は女だった…という設定で書かれた「異説・モーツァルト」。漫画。


今度観るミュージカルの原作だってんで買ってみました。
高かったよ!!豪華本つーても1冊で箱に入っているだけで2800円もしたよ!

ネット書店の画像を見る限り、全然好みでない絵で、実際見てもそうだったんですが、このストーリィには合っていたと思う。
音楽の才能はあってもこの時代女は音楽家として成功出来ないってんで、父親に男として育てられた…という話は良くあるパタンですが(「実際」でなく「漫画として」です。言うまでもないか)、性をねじ曲げられて育った暗さはモーツァルトにはなく、何とかと紙一重の天才の破天荒ぶりがこの方面でも活かされていて良い感じ。

こういう「異説」ものの常として、他は史実に忠実…異説に沿うと史実がどういう色を持って浮かび上がるかがちゃんと出ていて面白し。

ただもう一つインパクトが無いというか物足りないというか…。
モーツァルトがあっけらかんとしすぎて、その方が好きだけど、重い問題も簡単に描かれてそれも原因かなと。…でも何を足せば良いかと言われるとちょっと困るかな。これはこれで上手く完結していると思う。
でも借りて読むでも十分だったかと。

しかしこれをミュージカル…。
あのキャストだと原作の良い色は絶対出せないと思う。原作をモトにしてどこまで違った色を出せるか、それを楽しみに見てみたいです。私としては、どーせなら恋愛色を前に出して欲しい所。


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