読了日記

2002年08月22日(木) 「あらしのよるに [シリーズ]」


「あらしのよるに」
「あるはれたひに」
「くものきれまに」
「きりのなかで」
「どしゃぶりのひに」
「ふぶきのあした」   (木村 裕一作/あべ 弘士絵,講談社)


内容:嵐の日に洞窟の中で居合わせた一匹のヤギと一匹の狼。暗闇の中お互いそれと気付かず仲良くなり、やがて互いの正体は明らかになるが、「喰うもの」「喰われるもの」の立場を超えて友情を深めて行く。絵本。


一連のシリーズもの。1巻目は立ち読み。…いえ、買うつもりはなかったんですよ。某掲示板で「ホモくさいよ!!」と書かれてて興味は有ったのですが、絵本ですので立ち読みで済まそうと思っていたんですけどね。何か、地元の本屋でサイン会やったらしく、サイン本が1巻除いて2冊ずつ置いてあってね…。つい買っちゃった…。5冊で5000円って結構なものですよ。

結論から言うと私はホモくさくは感じなかったです。むしろロミオとジュリエット系?もっと言うと種族間の問題から星間戦争している某国の貴族家か将軍家の息子(庶子)と敵国の町娘な感じ?>無理に当てはめなくてよろし。
おばちゃんスレちゃってるから読んでいて時々恥ずかしかったよ…。

山を越えれば緑の森があるかもしれない。新しい世界があるかもしれない。でもそれはやはりこちら側と同じく、あなた達の平和共存を許す世界ではないと思う。そして多分二匹ともそれを心の奥では知っていて、それでも希望を捨てず(もしくは絶望を先延ばしして)進む、その哀しさに涙。それを哀しさとする自分の心にも涙。>希望しか心にない人間はその先の絶望なんて考えもしないんだよ…。

絵本(に限りませんが)は人間の人格形成に深く関わり得る事が多いものですからあからさまな作者の意図とか主義とか主張とか見えていたらいけないと思うのです。(逆に書き手の意図が明確でないといけないものの最たるものが学術論文。)そう言ったものは読者が読み取るに任せ、でも何も読み取れないと言う内容の無いものではいけない、と。そういう意味では良い絵本だなと思います。
ただ個人的好みなんですけど、漢字が少ない本は読みにくいです。それがいけない、と言うより、漢字が無くても読みにくいと感じさせない本が良いなぁと思うわけです。…えらい無茶言っている気が。
でもその意味でもこの絵本はあまり気にはならなかったですよ。良いんでないでしょうか。スリルやドラマも有って読み聞かせにも向いている気が。

私、絵本って好きな方だと思うのですが、今まで琴線に触れた絵本を考えてみて愕然。
「東京大空襲」(多分早乙女 勝元 著)〜小学生の時
「そして、一輪の花のほかは」(ジェームズ・サーバー 著)〜高校生の時
「さる、るるる」(五味太郎著)〜大学生の時
くらいしか思い付かない…。あとタイトル忘れたけど2点ほと。
「子供が面白がる絵本」もどこが良いか分からなかったし…。…もしかして私、絵本って合わないのかな?


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