| 2002年08月04日(日) |
「女(わたし)には向かない職業 [1],2」(再読) |
「女(わたし)には向かない職業 [1],2」(いしいひさいち著,東京創元社)
内容:破天荒なミステリー作家・藤原瞳を中心とする4コマ漫画。
いしいひさいちのマンガにしては珍しく、主人公に「歴史」がある。少女時代をアルゼンチンで過ごし、小学校の教員となり、在職中に賞を取り作家となる。その「歴史」が一層キャラクターを引き立てている。 いしいひさいちは手塚先生のスターシステム(※)と同じ感じで1つのキャラクターを他作品で使い回す。それはそれで面白いんだけどたまにこの藤原先生みたいな人としての歴史がある人間が書かれていると凄く愛着が湧く。藤原先生の性格も大好み。早く続きが出ないかなぁ。
※「スターシステム」とは。登場人物が夫々俳優として作品の中の役を演じる、と言う手塚作品で採用されたシステム。例えば作品Aの中のみなしごの少女と作品Bの中の中世の王女はどちらも同じ女優が演じたもの、と言う考え方と言うか…。上手く説明出来ん。ごめん。 でもいしい作品は手塚治虫のスターシステムとは厳密な意味では違うと思う。登場人物を、例えば「元気で意地の悪い老女」とか「大食い小学生」とか「ヒネた犬」と言ったある意味記号として扱う、「1本ずつで完結する4コマ漫画の法則」を極めているから出てくる1つの技法である意味スターシステムのキャラクターへの愛着とは対極にあると言うか。突き放しの愛情?そんな感じ。…まあ、そこまで考えて描いちゃないのかもしれませんが。 何れにせよいしいひさいちはキャラでなくネタに重きを置いている感じで私は凄く好きです。
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