バニラへの日々
| 2002年08月14日(水) |
怖いかもしれない話2 |
(→続き) 3人とも揃って酒好きなメンバーだったけれども「今日は早く寝るか」という話になり,確か夜の9時ごろに床についたように思う.その部屋はやや横に長く,僕らは川の字に布団を並べていた.3人の足側には出入り口のためのふすまがあり,左手側には窓があった.僕は窓から見て一番奥の布団で,頭の先には客の上着などを収納するための観音開きの衣装ケースがあった. 友人と旅行に行ったとき,部屋の照明を落としてから交わす会話も楽しいものだけど,この日は皆無言.で,そのまま消灯から20分ほど経ったころ,突然僕の頭の先にある衣装ケースが「ドーン」と鳴ったのだ.その衣装ケースは木製だったのだけれど,かなりの力で叩いたかのような音.しかし誰も何も言わないまま時間が過ぎる.僕は怖いのとトイレに行きたい気持ちをこらえるのとで大変だったが,いつのまにか眠りに落ちて朝を迎えた. 宿泊費の会計を済ませ,車に乗り込む.そこで初めて3人の間にほっとした空気が流れ,堰をきったように会話が始まった.「昨日確かに鳴ったよな,あの音」「あの部屋に入ったときから嫌な感じがしていた」などなど,3人ともほぼ同じ事を感じ同じ体験をしていたのだ.例の音も3人とも聴いていたのだけど,恐怖と驚きで3人とも固まっていたらしい.数週間後の本番の旅行で僕らがその街をコースから外したのは言うまでもない.
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管理人: vanilla
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