バニラへの日々
| 2002年07月28日(日) |
フジロック'02レポート3 |
(→続き)
今日は2日目の話.ホテルを出る前に連れが旅行用のポーチを見せてくれた.「1988」という刺繍がされていて,14年前の中学生時代から愛用しているものらしい.物持ちがいいのだね.彼の部屋にはきっと当時のエロ本も大切に保管されているはずだ.
場内は土曜日ということもあり,昨日に比べて人出が倍増した感じだ.昨日のスカタライツの素晴らしさにヤラれてしまって,僕の中でスカブームが起きている.この日はまずデタミネーションズとスカ・フレイムスという日本のスカバンドを観ることにした.ところがこれがイマひとつ.いや,全然悪くなくむしろいいステージだったと思うんだけど,スカタライツがあまりに良すぎたために期待していたものが大きすぎたのかもしれない.
その後はイギリスの新人ロックバンド,ザ・ミュージック.ややダンスやサイケ寄りの音でめちゃくちゃカッコ良かった.僕はイギリスのロックミュージシャンはシーフードみたいなものだと思っていて,場合によっては独特の臭みみたいなものを感じることが多く,そこが好きではなかった.彼らはイギリス出身なのにあまりイギリス臭さが感じられず,そこも気に入ったね.
時刻は昼下がりとなって昼食を摂る.今日はこの時間帯に観たいミュージシャンがいないので,メインステージで演っていたトリック・ターナー(アメリカ)というヒップホップとロックを融合させたようなバンドをまったりと眺めていた.メインステージにもかかわらずガラガラなので,簡単に最前列付近まで近づくことができる.前で聴くとなんでもよく思えるね.僕の近くでは70歳は超えていると思われる老夫婦が手を振り上げていたんだが,自分も将来あのようでありたいと感じた.カッコ良すぎだよじいちゃん.
その後は忌野清志朗&矢野顕子(日本)を観る.ステージには彼らを含めて3人のみというシンプルな構成.ふたりはとても仲がいいらしいが共演するのは本当に久しぶりとのこと.曲間のふたりのトークは友達ノリにも片寄り過ぎないリラックスしたもので,ステージ上ばかりではなく観客との間にも幸福な空気が共有されていた.
次は本日のお楽しみエゴ-ラッピン(日本).圧巻.ボーカル最高.演奏には独特のグルーヴ.観客沸騰.ファンの年齢層高めかと思ったが,若い連中も次々とダイブしていく.連れの意見だが「単独のライブに行きたくなった」.僕はCDを全部揃えることにしよう.
日が落ち始めたころには日本の誇るダブバンド,ドライ&ヘビーを楽しむ.去年太陽の照りつける中で観た彼らも最高だったが,ミラーボールがきらめく下で聴くと本当にハマる.火照った体が徐々に冷却されていく.まったりとした高揚感,まったりんぐだ.「まったりんぐ」をGoogleで検索したら73件もヒットした.僕にとっては,他ではちょっと置き換えがきかない絶頂感を感じるひとときだった.
そして本日の自分にとってのベストかもしれない,パティ・スミス(アメリカ)を観た.彼女はNYパンクの女王と呼ばれ,70年代に活躍した半ば伝説的なミュージシャンだ.特に目新しいことをやっているわけじゃない.僕が彼女に特別思い入れがあるわけでもない.でも,同じ食材を使っても出てくる料理は魔法のような美味さを感じさせる料理人のようというか,出てくる音出てくる音が何でこんなにいいのだろう? ロックの原初的な衝動というよりはスピリチュアルな高揚感を感じるステージだった.僕の2m左では年齢不詳の美しい女性を連れたチャー(40代後半の日本のカリスマ的ギタリスト)が他の誰よりも大きな声でステージからの彼女の呼びかけに「Yeah!!」と叫んでいた.ライブ終了後には,正体がバレて若い女の子たちに囲まれている彼を記念に1枚撮影.
そして本日の締めはソニック・ユース(アメリカ)だ.苗場の夜空に溶けていく心地よいギターノイズの嵐.それに浸りながらも,現在自分がおかれている状況のことをちょっとだけ思い出してしまう.その後は連れと合流しホテルへと帰った.本日のトリ,ケミカルブラザーズはとても良かったってさ.ああ,観たかったなあ.
今日食べたもの.冷やしかき揚げうどん,もち豚の串焼き,牛の串焼き,上海風雑炊.(続く→)
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管理人: vanilla
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