バニラへの日々
TOPメール意見や感想おしらせ

 2002年07月18日(木)   学歴社会という現実 


 先週見たテレビの討論番組の話.番組の構成は,10代の男女10名に対して50代の大人1名が意見をぶつけて議論しあうものだ.その50代の大人は文部科学省の官僚で,しばらく前から話題になっている「ゆとり教育」を推し進めている中心人物だという.
 彼の問いかけたテーマは「何のために勉強するのか?」というもの.要は,いい大学を出たことがハバをきかせるいわゆる学歴社会に参戦するための勉強じゃあつまんないってことを,みんな自分の問題として考えてみてよ,という内容だったと思う.しかし10代たちは彼に対して総攻撃.「どうせアナタは東大出身の官僚だろ」「そんなの理想論だよ」「僕らのようなシモジモの人間のことを本当にわかってるのか」といったような意味の厳しい意見にさらされていた.
 僕はこういった意見を聞きながら腹が立って腹が立ってどうしようもなかった.10代たちの意見は自分たちが学歴社会の中で認められてこなかった苛立ちと高学歴な人間に対する感情的な反発が結びついたもので,逆「差別」とでもいうべきものだ.さらに10代の意見「学歴社会への反発がハングリー精神を生むので必要」「各自がやりたいことを見つけるためのゆとり教育なんて導入しなくてもエネルギーがあればやりたいことをやれるはず」だとさ.そんなことは当然で,どんなシステムからも才能ある人間は表に出てくる.だがこうした意見はシステムが抱える問題点を常に覆い隠す方向に機能していく.この話を例えば人種差別の問題に置き換えたとき,その意見の不毛さは明確になる.理念を持って行動している人間を鼻で笑う奴らは自らの想像力の貧しさを恥じて消え失せろ.


目次(TOP)<過去未来>

■過去日記サンプル
東京タワー/ 写真嫌い/ 史上最高の尿意/ 中身と外見/ ほっぺにチュー/ 河原の魅力/ パチもん教授/ 16通りの告白/ アナウンサー賞賛/ 次回W杯必勝戦術/ チャンネル1995/ 緊張のアノミー/ 学歴社会という現実/ フジロック'02レポート/ 新しいかもしれない口説き文句/ 現役モラトリアム生/ ばったりしあう関係/ 黒髪という選択/ ゲイ雑誌購入/ ごきげんドライバー/ 結婚式に思う/ 味覚の手触り/ 変拍子の人/ 自己プロデュース
管理人: vanilla