バニラへの日々
先日テレビの討論番組を視ていたら,「みんなボランティアしようよ」と呼びかける10代女性が映っていた.目を輝かせてボランティアの素晴らしさを訴える人にはどこかうさんくささがつきまとう.予想通り,彼女の熱意と会場の空気との温度差はとても大きいものだった.僕もボランティアには否定的で,ある女性の「金持ちの道楽ぐらいにしか思えないよ」との意見に強く頷いていた. 提案者の女性はボランティアを行ったことにより他人から認められる機会を多く得て,その成功体験が皆に参加を呼びかけている要因であるように僕には映った.少なくともそれをオープンにしていかないと,偽善者的なイメージを拭い去ることのできないまま番組は終わりを迎えてしまうだろうと思っていた.そんな中,海外青年協力隊へ参加した経験を持つ40歳前後の男性の言葉が注目を集めていた.彼の発言を僕の感じたままに要約すると,
「みんな自分と自分の周囲の問題で忙しくて他人に構う余裕はない.余裕もないしもともとそんな気もない.それはわかるよ.でもね,好むと好まざるとに関わらずあなたと社会は繋がっていて,あなたは社会の中で生かされているんだ.関係ないってことは絶対ない.もっと想像力を働かせてほしい.そのことを意識しなおす機会なんだよ,ボランティアへの参加は」
伝わったかな.僕にとっては,ちょっぴりボランティアに対する考えが変わった夜だった.でも,ボランティアに踏み出す初速を得るにはもうふた押しは足りなさそう.今の僕は彼の言うように社会に対して強い当事者意識を持つことができないし,他の多くの人もそうだろう.そこを何とかしないと,積極的に参加する人が増えることはないだろうなあ.
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管理人: vanilla
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