バニラへの日々
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 2002年03月12日(火)   砂地の感触2 


(→続き)
沖へと運ばれつつあったが,あまり焦りは感じていなかった.着実に前進しつつあったし,何よりもうまく波に乗れば海岸へと戻されるだろうという思いがあったからだ.しかし実際には河口から出た水は放射状に海に注ぎ込むため,河口からかなり広い範囲に渡って潮の流れは沖へと向かうことになる.気づいたときには海岸は数十m先へと遠ざかり,息継ぎも困難なほどの高波にもまれていた.そのとき初めて説明しがたい恐怖に全身が包まれた.それは試験直前に残り時間を考えると絶対準備が終わらないことに気づいたとき,椅子に腰掛けているお尻が熱くなっていく感覚を数千倍に濃縮したものに近い,と言えば理解してもらえるだろうか? (続く→)


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