台所のすみっちょ...風子

 

 

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お客様。 - 2004年02月02日(月)

バイト先のお客Oさんは70歳少し前の”ハサミを研いで50年”と

いったような、つるッパ毛の職人ぽい男性である。

普段、「お客様は神様です!」と、サービス第一を

念頭に仕事をし、多少のことは腹にぐっと収めている私だが、

彼の物言いや態度には本当に辛抱ならんときがある。


というのは、

受付の際には、会員証をゴミでも捨てるように

受付カウンターに放り投げる。

パソコンを使い始めれば、サイトへのアクセススピードが遅いと

言って、人をオイ!呼ばわりで呼びつける。

で、丁寧に説明しようとすれば、何が気にいらないのか、

「そんなこと聞いてんじゃねぇ〜よ!なんでおせえか聞いてんのぉ〜!」

という具合である。

そのべらんめえ調はここが”下町だから”という理由だけでは、

到底理解しがたいものだ。


今日もそんな彼がやってきた。

相変わらず、会員証をふてぶてしい態度で出し、

吐き捨てるような勢いで呼びつけられる私。


しかし、私は指導員。指導員は客を大切にするサービス業。

「うるさいんだよ!」

とか

「帰ってください!」

と言うわけにはいかない。


私にできることは、インターネットを見る彼の後ろ姿に向かって

心の中でブツブツいうだけだ。



髪が一本も生えていない、


曇りのないピッカピカの丸い頭を眺めながら、



「お客様はお月様・・ですか?」と。



おしまい。


...

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