TPO。 - 2003年09月11日(木) 今日、新規の登録をしたHさんは60歳の男性。 「初心者なんですが・・・」 と気弱そうにやって来た。 最近、うちのインターネットスポットを訪れる人は減少気味。 もともと利益度外視の施設とはいえ、このまま客が減リ続ければ、 私達指導員が居る意味もなくなってしまうわけで、 となると、バイトの身分では、もしかして解雇され、 収入を無くしてしまうことにも繋がりかねないのである。 「一人でも多く!一人でも!」とノルマに苦しめられている セールスマンのように、ここのとこ新規会員の確保ばかりが 頭をよぎってた私にしてみれば、またとないチャンス!なのだった。 当然、思い切りの愛想笑いで出迎え、 「もう60歳だし・・・」という不安には 「い〜や、まだ60歳じゃないですか〜、若いからすぐ覚えられますよ〜」 と答え、 「パソコンも触ったことないんです・・教えてもらえるんですよね・・」と 気弱そうな打診には 「ええ、何でも聞いてください!私達指導員がついてますから! まあ〜指導員ってほどでもないんですがね〜ホホホ〜」と 謙遜などしながら太鼓判を押してあげた。 だが、私がHさんを教えることはなかった。 今日の私は早番。 そう、話をしているうちに遅番の交代要員 が来てしまったのだ。 ここまで調子良いこと尽くしに喋ってきて、途中で 「じゃあ、あとは代わりの人と!ではサラバ!」とは 言いにくい。 時間を延長してでも・・とも思ったが、今日は終ってから 用事があったので、帰らなければならない。 泣く泣く私はスタッフジャンパーを脱いだのであった。 帰り支度を済ませ、パソコンに向かうHさんの脇を通る。 基本的なことは交代の人が教えてくれたらしいが、 その表情は不安そうだ。 思わず近寄った。 「じゃ〜またぁ〜ん。私はこれで帰るんですけどォ〜、まった来てくださいね〜」 良心の呵責からか声がどことなく甘くなる。 するとホッとしたように顔を上げ、 「君はいつ入っているの?」とHさん。 「水曜日の早番はぜ〜んぶ私。お待ちしてまぁすぅ〜・・」と私。 一瞬、サッと周りの客の目が、、 いやいや、、交代の指導員の目までもが私に向いた。 で、その目たちは言っていた。 ここはキャバレーか?と・・。 おしまい。 ...
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