触発のゆくえ - 2003年09月03日(水) 今回の帰省ではうれしいことがあった。 それは新しい出会い・・友人のお兄さんと出会ったことである。 彼は画家。 一度個展を観に行き、アトリエにお邪魔したくなって、 友人に無理を言い、連れて行ってもらった。 アトリエは新潟の寺泊という海沿いの町にある。 地下の倉庫だった部分を手直しして使っているという そこは、打ちっぱなしのコンクリートがお洒落で、 大きなイーゼルが3つもあり、筆なんて数え切れないほどで、 関係ないけど、足の短い可愛い犬までいて さすが、絵を描くことを職業としているだけのことはある!という 感じであった。 海の見える静かな場所で大好きな絵を描く。 なんと素晴らしいのだろう。 過去の作品を見せてもらううち、そんな気持ちでいっぱいになった。 と、同時にもし、欲に駆られることなく就職などしなかったら、 私も絵を描き続け、アトリエなど持ち、犬も飼い、こんなふうに アーティストとして生きていたのではないか?などと思ったのであった。 とにかく、私にとっては本当に有意義な時間であった。 帰り道、私は自分の中で絵を描いてみたい・・という 衝動を抑えきれずにいた。 家に着き、ご飯を食べ、風呂に入った後、 母親にスケッチブックを借り、取りあえず自分の自画像 に挑戦してみた。 18年ぶりの手は初め思うようには動かなかったが、30分ほど すると感を取り戻したのか、するするとブランクがなかったかのように 鉛筆HBが進む。 そして2時間後。 ようやく完成したそれは・・・ナンとソックリで、 その予想外のいい出来に、満足して眠った私であった。 そして、朝方、トイレに行くため、まだ薄暗い部屋で私は目を覚ました。 ソファーに立てかけたスケッチブックにふと目をやる。 すると、 ビックリしちゃった。 こわくて。 描いた顔がスッピンだったゆえに・・ 描かれたものがソックリ過ぎたゆえに・・・ スケッチブックの中で微笑む私は・・ ちょっとした化け物。 おしまい。 ...
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