BU〜〜〜。 - 2003年04月08日(火) 昨日の夕飯はファミレスだった。 メインの料理にサイドオーダーのサラダとジャーマンポテトも つけたら、ものすごくお腹がいっぱいになりました。 で、帰り際、レジでお金を払う旦那を待ちながら、 ふと、ごちゃごちゃした子供騙しのオモチャが置いてある棚に目をやると、 ピンクの豚と目があった。 貯金箱でよく見かける目がパッチリしていて、ほっぺたがぽちゃりとした、 瀬戸物ではお馴染みの豚が、短い毛足のあるぬいぐるみとなって、 私をブ〜〜〜っと見つめている。 こんな豚のぬいぐるみ見たことない。 かわいかった。 豚はそんな私に言うのだった。 「買ってブ〜〜〜」 私もそんな豚を見て、決心するのだった。 「買うブ〜〜〜」 近くに行って豚を手に取り、取り敢えずいくらか?と 確かめたら、手垢で汚れている上、豚には値札がついてなかった。 可哀想になった。 値段もつけてもらえないほど、そこにあるおもちゃ達の中では みそっかすなような気がした。 「絶対家に連れて帰る!」と決心した。 レジに行き、「この豚、値札がないみたいですけどいくらですか?」と 聞いてみる。 店員は怪訝そうな顔をして慎重に身体検査し、やっぱりないと分かると、 「値札のないこんなものは売りようがない・・」といった様子で、 しぶしぶ豚が飾られていた棚まで行き、その一番下の観音扉を開けると 新品の豚の在庫がしまわれてないか、確認するのであった。 中には補充用のひよこの箱やら、ふにゃらとした犬のぬいぐるみの箱やらが あった。 何個もある箱を引っ張り出して探す作業は大変な感じ。 それなのに、新品の豚はいっこうに見つからない。 そのうち、横で見ていた旦那が 「こっちの言い値でどうっすか?」なんて無理難題まで言い出してお店の 人を困らせる始末。 結局、私は諦めることにした。 「・・もういいです」と声をかける。 「あっ、すみませんね〜」 店員は安堵の表情を浮かべると、次の瞬間なんと!なんと!豚を観音扉の中、 在庫のひよこが入ってる箱の脇に置いてしまった。 急に暗い場所へ移動したので、 豚はなんのことでしょう?といった表情であった。 私もあぁ〜〜〜〜、、豚が・・・という表情になった。 「助けて〜〜ブヒ〜ブヒ〜〜ブヒ〜〜ヒ〜ブヒ〜〜ブヒ〜〜」 観音扉がゆっくりと閉まってゆく・・・。 「ブヒ〜ブヒブヒ・ブヒ・・ブ・ヒ・・ブ・・ヒ・・・ブ・・・ヒ・・・・」 何回目かの「ブ」のところで、ついに扉はバタンと閉まった。 店を出た私に旦那が歩きながら 「フアンシーものとまったく縁がなかったのに、あんな豚をほしがるなんて、 おまえも年を取ったものよのぉ〜〜」と言う。 年を取っただなんて、何を言うか失礼な! 「だって、あのピンクの豚が私に言ったんだよ、買ってブーって。 だから、買うブーって答えたまでさ。」 旦那はへぇ〜〜ってな顔をしてニヤニヤ笑ってる。 「ホントだって、買ってブ〜って言ったからさ、 買うブ〜って答えたの!!」 「ハイハイ、、分かったよ、、」と旦那。 「いや、、だからね、、、そうなんだって!豚が買ってブ〜ってさ〜・・・」 信号で立ち止まり、交差点を渡りきってもそれは続く。 「だからさぁ〜、豚がね〜〜・・・ブ〜・・・・・・」 旦那からのコメントはもうない。 私の声だけがいつまでも下町の夜空に響いていた。 ブーブーって。 おしまい。 ...
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