台所のすみっちょ...風子

 

 

平和の国の子供達へ。 - 2002年12月19日(木)

皆さんはご存じだっただろうか?

子供達のお友達、あんぱんマンが当初はパンではなく、

人間だったということを。

そして、「恵まれない人々にパンを与える」という

NGOの食料支援活動のようなことをしていたことを。

私は数日前、それを偶然テレビで知った。

テレビから流れくるビックリ仰天情報に、

あのあんパンがそんなボランティア活動

をしていたとは・・と、少し感動する。


が、その初代あんぱんマン、

殺伐とした世の中に、優しさをすべての人々に!の、

心温まるキャラなのに子供達にはどうも不評だったらしい。

そりゃ〜そうだろ。

ブラウン管に映し出された初代あんパンマンは、まさに5頭身のハゲオヤジ。

マントを肩からなびかせる本来なら雄姿、といったその姿は、

どう見ても、欽ちゃんの仮装大賞。

または、宴会でキレた部長。

子供が引いてしまうのも無理はない。

と、いうか幼子の可愛い心のひだに触れる要素が何もない。


作者のやなせたかしも、これには悩んだハズ。

生活の為、キャラコンセプトとデザインを変えた気持ちはよく分かる。

そんなこんなで、あんぱんマンは現在に至った。

やきそばパンマン、メロンパンナ、食パンマン等のパンキャラに加え、

こむすびマン、てんどんマン、ピーマントリオという食べ物なら何でも来い!の、

そこになんの秩序をも感じさせない食材キャラてんこ盛り状態で。


そう、彼は変わった。

お小遣いは月3万円、家でも会社にも居場所がなく、

娘にはおと〜さん臭い!なんて言われる先のないオヤジから、

夢と希望が満ちあふれ、正義に向かって友人達を助ける上昇志向のヒーローへと。

今となっては、子供達に大人気。


そこで、どうだろう。

子供達に、あんぱんマンがお馴染みになったところで、本来の

NGO精神にお話のコンセプトを戻すというのは。

紛争があった国などに行って、地雷を撤去してあげるとか、

食料支援をするとか。

例えば、少し前から話題に上る北朝鮮。

せっかく食料支援をしても、末端の国民までにはそれが行き届いて

ないという。

そんな時、あんぱんマンならひとっ飛び。

飛べるから、行動範囲に制約はない。

本来なら一番支援が必要な人々にだって、自由に届けられるのだ。

もっとも、その際には領空侵犯で打ち落とされないように気をつけて!


日本って平和だ。

いくら発泡酒に税金がかかっても、私事になるが、配偶者特別控除が廃止されて

再来年の生活がいっぱいいっぱいになろうとも、そして、将来年金が6割しか

支給されなくても、私達がこの日本で紛争や栄養失調や恐怖政治に

おののくなんてことはない。


あんぱんマンを通じて世界を、いろんな国を、様々な現実を子供達に見せる。

そんな国もあるんだよ、なんて。

おしまい。


...




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