台所のすみっちょ...風子

 

 

あさっての世界 - 2002年11月09日(土)

ふと後ろを振り返ると、

そこに大股開きで鼻の穴をオッぴろげて寝ている

怪しい物体。

今日は一段とものすごい熟睡ぶりの旦那なのであった。

この調子なら今、顔中に落書きしてやっても朝まで気がつかないハズだ。

何を描こうか、腕がなる。


旦那はこの3日間飲みっぱなし。

連続でれでれ状態の彼は、ここ最近話をしていても、

私のまったく知らないあさっての世界にいるようである。

そこはどこ!?

それでも、「ちょっと、酔っぱらってそんなとこで寝ないでよ!」

と毎晩私に叱られているせいか、少しでも起きていようと必死である。

さっきもイラク査察に関する決議案が国連で採択されたという

ニュースを、眠たそうに半開きの目で見ていた旦那。

アナウンサーを相手に世の中の大きな流れを解説していたのは、

いかにもキレ者という感じの女性。


「あ〜〜、女の人が解説してるぅ〜〜」
「だってこの人外報部の記者だもん。海外のニュースの時良く出てくるよ」

「へぇ〜、なんて言ってんのぉ〜〜〜?」
「イラクに対する決議案が決まったってことみたいよ」


「ふ〜〜〜ん、この人ニュースが好きなんだねぇ〜〜」
「・・・・・・・・・・・・・?」

「ふわぁ〜〜〜〜〜〜」
「・・・・・・・・・・・・・・」


・・・そうか・・、ニュースの主旨はイラクの大量破壊兵器に対して、

国際社会が厳しい態度で望むことになった!とかいうものではなく、

出ている女性記者がただのニュース好き!って

ことだったのか。


・・・旦那がしらふの時どんなふうだったかを、忘れてしまいそうである。


おしまい。


...




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