デコラのひとりごと。
TOP|←|→
ところで私は、東京ばななが大好きです。 だから、いっつも東京出張に行く人には 「東京ばなな買ってきてね〜!」とおねだりします。 しかし、買ってきてくれたことありません。(高いから) でした!!今までは。
今朝、まだ通勤途中の私にひとつのメールが。 『急いで会社に来てください!隊長が!隊長が!とうとう!』
隊長とは営業の人なのですが、彼がサンプルの帽子をかぶってる姿が あまりにも時代を飛び越えた存在だったので、それ以来 私とKちゃんは彼のことを「隊長!」と呼び、崇め奉っていたのです。 (彼が敬礼をする姿は本当に素敵すぎます) いつものように東京に旅立つ彼。私は敬礼をして彼を見送りました。 「隊長!無事のご帰還をお待ちしてます!東京バナナもお待ちしてます!」 「おう!生きて帰れたらな!いつものように国旗を振って待っててくれ!」 そんなことを言いつつも、どうせまた買ってきてくれないんだろうと 期待もなにもしてなかったんですが。今回の隊長は違った!
会社に着くと、Kちゃんが私を待ち受けてました。 「遅いですよ!見てくださいよ、これ!」 見ると、それは東京ばなな。大好きな東京ばななの黄色い箱。 わーい!わーい!すっごい!うれしい!隊長大好き!マジ惚れた! (↑食べ物に引っかかる安いオンナです) 喜んだ私は隊長が掃除をしてる3階まで走って行きました。 隊長!ありがとう!!しかし満面の笑顔の私に隊長は言いました。 「おまえに買ってきたんじゃないから、おまえは食っちゃダメだ」 またまた。そんなこと言っちゃって。 私がお願いしたから買ってきてくれたくせに!
隊長の言葉はまるで無視の私はゴキゲンで仕事してました。 思えば、隊長が旅立つ前日。 「展示会で使うポスター作って」と頼まれてたのに 「忙しいから無理です」と、冷たく言い放って彼に逆らいまくってた私。 そんな私のお願いを聞いてくれた隊長。 もうあんなことはしません。頼まれた仕事はちゃんとやりますから。 そんな謙虚な気持ちにすらなってました。嗚呼、東京ばなな。
その時、事件は起きました。Kちゃんが私のところに来て言うのです。 「大変ですよ!東京ばなながあと1個しかありませんよ!」 見ると、既に包装紙を破り取られた箱にぽつり。東京ばななが1コ。 なんで?まだ午前中なのに!恐るべし、うちの会社。 もらったお菓子は一瞬でなくなるという伝説すらある会社です。 「ひどい!誰?私の断わりもなく!」(←カンチガイ) ショックで叫ぶ私の手に、Kちゃんは最後のそれをそっと手渡しました。 「いいですよ。あんなに食べたがってたんだから。これ貰ってください。 私、誰にも言いませんよ」 「え?いいの?でも最後なのに」 そう言いつつ、私は最後のそれを自分のロッカーに隠しました。(最低)
あーあ。でも本当はみんなで「美味しいね」って食べたかったのに。 あーあ。ガッカリ。みんなにも食べさせてあげたかった。(←じゃあ、返せ)
しばらくして、Kちゃんが再び私のところにやって来ました。 「ごめんなさい」いきなり謝りました。え?なにが? 「じ、実は・・・」 東京ばなな。本当はまだたくさんありました。 隠してあったのです。それもこれも、隊長の命令で。 「だって、やらないと脱隊だって。脱隊したら射殺だぞって」 つまり、私は騙されてたわけで。 「でも、面白かったです」 ・・・・・Kちゃん?
すべては隊長の策略だったのです。 私はからかわれてたのです。笑われてたのです。 く、悔しい!!! 「人間不信になりそうです」 隊長にそう言うと、彼は 「俺に逆らうと、こうなるんだ!」 そう言って高笑いをしていました。 チ、チクショウ。
でもおかげさまで、ブレイクタイムには みんなで美味しく食べれました。麗しき東京ばなな。むふー。
・・・こんなおバカな会社生活も残りわずか。 なんだかとっても淋しかったり。
今日は、思いがけない贈り物が自宅のほうにも届いていて。 なんだかとっても嬉しかったのでした。
「東京ばなな事件」完。
decora
|