デコラのひとりごと。
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2003年05月24日(土) 結婚式。

今日は、小中学校が一緒だった友達の結婚式に行ってきた。
地下鉄で西区方面へ行くのは久しぶりのことだった。
MDの中身を椎名林檎にしてくればよかったと、なんとなく思った。

初めて、挙式というものに出た。
挙式というのは親族やごく親しい人たちだけが出るものだと
思っていたのだけど。受付けで早く会場に行っていたものだから
案内されるがままに、チャペルに参列してしまった。

全面ガラス張りのチャペル。
十字架の向こうに広がる海。
薄曇りの天気は空のことも海のことも白っぽく見せて
神聖な空気を際立たせているように感じた。
そこに立っているだけで、涙が出た。
どうしてだろう。涙が止まらなかった。
感情が高ぶったわけでもなく。
只々、涙があふれた。
バージンロード。薄く微笑む花嫁。
パイプオルガンの音色。白いチャペル。

披露宴は、アットホームな雰囲気。
ボサノバの音楽の中で、楽しい時間が過ぎる。
新郎新婦による弾き語りは、とても素敵だった。
そういえば、昔から彼女はきれいな声で歌う子だった。
ポルトガル語の唄。聴いたことあるけど、なんて曲だっけ。
今度、彼女に聞いてみよう。

今回の結婚式は、知ってる友人はひとりだけの出席だと思っていたら。
よく考えてみたら、新郎も同じ地元でしかも私の高校の先輩だったんだよね。
そんなこんなで、思いがけず、高校時代の恩師に出会う。音楽の先生だ。
相変わらず熱くてちょっとキザで(笑)素敵な先生だった。
それから、驚いたのは私が高校時代にめちゃめちゃ憧れてた先輩がいたこと。
あの頃、それはそれはもうストーカーのように見つめてました(笑)
先輩が掃除してる焼却炉に、毎日ゴミ捨てに通ってました(笑)
話し掛けることすらできないまま、その恋は終わったんだけど。
あの頃、憧れてたんですよ。なんて、声を掛けてみようかしらとか思ってやめた。
なんか、恥ずかしいし。憧れの人はいつまでも憧れの人であってほしいから。
先輩、今は小学校の先生をしているそうです。らしいなって思って。
なんか、あったかい気持ちにもなった。
唯一、来ていた友人は今じゃ双子のお母さんだ。
彼女の結婚式に呼ばれた時以来の再会。
キレイで明るい奥さんって感じになっていて嬉しかった。
小中学校時代、その年代特有のぶつかりあいやもめごとがたくさんあって。
彼女はいつもその中にいた気がする。
気の強さはカラッとした明るさに変わり、つめたくも見せていた綺麗な顔立ちは
生き生きとした表情とやわらかい雰囲気でさらに彼女を綺麗に見せた。
こういった再会は、とても嬉しい。とても良い再会だと思う。

最近は、懐かしい人にひょんなところで出会うことが多くて。
昔は(たとえば学校とかの組織の中で)確かに繋がっていたのに
もうぷっつりと逢えない人もいて。
もしかしたら一生、再会できないかもしれない人もいるんだと思う。
私が立ち止まってすれちがってきた人たち。
忘れてしまっていたような人たち。
それを思い出させるような出来事が多いのは、今が人生の節目のとき
だからなんだろうか。とか思ったりします。
みんな、がんばってるよ。と、誰かがそう教えてくれてるんだろうって。
なんとなくですが、そう思ったりします。







decora