デコラのひとりごと。
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寝坊して、大慌てで外に出たらびっくりした。 まぶしい。世界がまぶしいのである。 目もまともに開けられないまま自転車を飛ばす。 まるで、光の中を走っているよう。
昼休み、すっかり目は覚めていたけれど やっぱり外はまぶしかった。 生まれたての緑が光に映えてまぶしかった。 私は目を細めたままで、煙草を吸った。
帰り道、おなかがすき過ぎて死にそうだった。 後輩とふたりでたこ焼き買って、道端で食べた。 生き返るというのは、こんな気持ちかな。 まぶしい光はすっかり失せて、 ぼやんとした街灯の下。 煙草のけむりがゆらゆらとのぼる。
そういえば、今日は幼なじみの友達の誕生日だ。 小学校に入学して、一番初めに喋った子。 あの子も今は一児の母。 最近は人の誕生日とか覚えるのすっかり苦手になったけど 昔の友達の誕生日ってなぜかずっと覚えてるよね。不思議。
decora
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