デコラのひとりごと。
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2003年03月13日(木) 母の声。

昨日、留守番電話に母からの伝言があった。
つい先日、電話で口論をしたのを思い出す。

私は、時々ここで母のことを書いているけれど
その内容にあるほどには良い娘ではない。実は。
母を思いやる気持ちは歳を重ねるにつれて強まる。
しかし、その気持ちとはうらはらな言動をしてしまうことだって
もちろんあるのだ。親子だもの。しかも私は我侭な末娘なんだもの。

先日の電話で、母とある話をしていた私は突然母に対して腹をたてた。
「どうして、お母さんはそうなんだ」とひどい口調でののしった。
少し疲れていたのかもしれない。最後はほとんど八つ当たり状態。
母にはできるだけ優しくしようと思う近年であったけれど
時々私はこんなことをしでかしてしまう。結局は甘ったれているのだ。

母は、ずっと気にしていたのだろうか。
数日過ぎた昨日になって、しかも私が絶対に留守の時間帯に
わざわざ電話をかけてきていた。こないだはごめんね、と。
「あんたも色々とひとりで大変なんやろうねぇ。頑張ってるよねぇ。
 でも、お母さんにできることがあったら、なんでもいいなさいねぇ。
 いつでもお母さんはあんたの味方なんやけんねぇ」
留守番電話が苦手な母である。伝言は58秒あった。なんだか泣けた。
こないだ、私は本当にひどいことを言ってしまった。
「お母さんは、私のことなんてどうでもいいんやろう?」
そんなこと、本当は思っていない。全然思っていない。
母が私のことを想ってくれていることは、十分な位に知っていた。
深い愛情を兄妹の誰よりも受けながら育ってきた私なのだから。

母からのその伝言を、私はまだ消せずにいる。
お母さん、本当にごめんね。そして、本当にありがとう。
その言葉を言えないままで。。。



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今日、彼女に会ってきた。
迷って迷って迷った結果、彼女の彼に確認をとってから。
・・・まだ少し人と接するのが恐いのだろうなという印象を受けた。
両手がずっと耳をさわっていた。
でも、いつものような馬鹿な話をして笑いあった。
「やっぱり私達、3バカトリオですね」と彼女が言って嬉しかった。

彼女の笑顔。
それが、私達を気づかっての無理した笑顔なのか
本当に心からの笑顔なのか、、、正直わからない。
わからないけど、わからないけど、
一瞬だけでもその笑顔が本物だったことを願いたい。

自己満足の親切の押し売りだけはしたくないと思う。
考えれば考えるほどに難しい。私にできることはなんなのか。
彼女のこと。元気だった過去と今の状況を思うと悲しみがこみあげる。

私と彼女はよく似ていた。考え方や感じ方、悩みの内容まで。
いつも帰り道の公園でたくさん話をした。時間を忘れるくらい。
私が歌うと決まって彼女は一緒に歌った。何故かそんなことをよく思い出す。
自分が一番彼女を理解しているつもりでいた。
なのに、肝心なことはなんにもわかっていなかった。
思いあたることは、たくさんあったはずなのに。

原因はなんなのかと考えたり、彼女を自分と置き換えて考えたりするうちに
自分の中のすごく深い深いところに迷い込んでしまって、只々考え続ける日々を
過ごしてしまった。辛くて辛くて仕方がなかった。
でも、私がおかしくなってどうするんだろう。本当に辛いのは彼女なのに。

しっかりしよう。そう思った。







decora