あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 2009年07月15日(水)

わたしの身体から生まれてきた娘が
この夏で一歳を迎える
蒸し暑い夜の部屋でそのことを考える
不思議で、不思議で仕方がない
私が、親、なのだ。

ただ飲んで眠って泣いて
そこに転がっていることしかできない生き物が
起き上がり、手を伸ばして抱っこをせがむ。
私の後を追い、時にはげしく泣く
まだ意思の疎通はできないけれど、
どうして、と思う
どうして生まれてきたのだろう
どうして私の身体にやってきたのだろう
どうして、人はこんな過程を経て成長するのだろう

暑くて寝苦しいと泣く子をあやしながら
不思議に思う
どうして、命は生きていくのだろうと


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 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe