告白は喉の奥
L.ニトロ



アオイ空


言ってしまった。
冗談めかしてスカッと、すべてをきっと、吐き出してしまった。

抜けるような青い空。
雲ひとつ無いのは何も残らなかったから。


それでも、本当はただ果てしない光線の筈のそのブルーを、
愛している。
恋うている。
見惚れている。
笑う声にただ。


これが私なのだと溜息をつくような笑う声。


どうしようもない。
事実だけがいつも残る。

2006年03月31日(金)
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